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�� ページ25
魂だけとなった男は願い、影は願いを聞き入れた。
影は子と接触し、子の肺と引き換えに力を目覚めさせ。
男はその力により期間が限られてはいるものの仮初めの身体を得た。
そして、男には影から一つの力を貸し出された。
未来を視る力を。
そして、無数の枝分かれした未来の中で絶対に回避出来ない未来がある事を知った。
それが…
この世界に居る限り…やがて子に訪れる、残酷な結末。
だから、男は選びながら行動する事にした。
その時その時の、最善の選択をして…
男と影による…未来への抗いが始まった。
〔過去は消せない、未来は変えられない〕
「あい」
〔何故なら、世界の法則が、理が動くから〕
「あい」
〔しかし、未来ならば逸らすことが出来る…この世界から一時でも出さえすれば〕
「あい」
念獣となった嘗ての男は言う、コレは賭けなのだと。
200年続いた歪んだ願いの成れの果て…世界の呪いを打ち消す最後のチャンスなのだ、と。
〔お嬢様…いえ、ラビリオイズ・リブライド
運命を壊すために…この世界を捨てられますか？〕
『呪いとか運命なんて知るか、私はただ…ザックに会いたいだけだ』
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作者名：白玉餅 | 作成日時：2018年5月24日 18時
