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「…エマ、A、後を頼んだよ」



ノーマンが最後に言い残した言葉が頭の中をループし


目を閉じても、瞼の裏にノーマンの優しい笑顔が焼き付いて離れない


でも、何かを決心したような笑顔でこの場を去ろうとするノーマンを


私は止めることができなかった


心の中で謝り続けるしかなかった


届くのに助けられない


昨日まで一緒に暮らしていた家族が、今この世界のどこにも生きていない


そう思うと、背筋が凍って、体が震えた


頭が重い、何もしたくない


ショックで熱を出して動けない私は、エマとは別々の医務室で、独り布団にくるまっていた


するとコンコンと扉をノックする音が聞こえた


意識が朦朧としながら、カスカスになった声で


『どうぞ』


と言うと


ママが不適な笑みを浮かべて入ってきた


私は上半身を起こし、ママを睨む様に見上げた

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作者名:ツナマヨ野郎 | 作成日時:2019年3月26日 0時

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