プロローグ ページ1
審)私はもう審神者としての役目を果たした
…三日月宗近よ
三)主、あい分かった
審神者とこの本丸の近侍である三日月宗近は顔を合わせお互い微笑みながら会釈すると
途端に桜の花びらが舞い辺り一面が桜色の風に覆われた
そして
三)ようこそ、この本丸へ
新しき主殿
審神者が去った後の座布団には小さな5歳ほどの少女が座っていた
三)今日からよろしく頼むぞ
主
何が何だか分からない顔をしている少女に刀剣の九十九神達である刀剣男士は皆頭を下げた
三)して、主よ
貴殿の名前は何と言う？
その質問に小さな声を少し張り上げて
貴)明智……
我が名は明智 A
少し気恥しそうに少女はそう答えた
三)ほう、A殿か
前任の審神者から聞いている思うが俺はこの本丸の近侍を任されている
名は三日月宗近だ
打ち除けが多いゆえ、三日月と呼ばれる
よろしくたのむ
ははは
貴)う、うちのけ…？
三)ははは
まだ主殿は刀の知恵は備わっていないようだな
なぁに、心配はいらないさ
難しい事は考えず…そうだなぁ
俺は十一世紀の末に生まれた、要するにじじいだ
三日月とは言っても主を守るじじいと思っていてくれ
三日月の言葉を聞き安心したのか控えめな笑顔を見せた新しい主を見て他の刀剣達も笑みを見せた
一部の刀剣たちを覗いて
へし切長谷部
不動行光
薬研藤四郎
宗三左文字
この四振りだけはぎこちない笑顔だった
続く
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作者名：真田鬼姫 | 作成日時：2019年10月14日 3時
