【今日から俺は】月川の妹は開久の...

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出会いは一年程前


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先)今日から転校生が来る
仲良くしてやってくれ



担任教師が怯えながらAに入ってくるよう合図を出す



貴).....



俯き加減で髪が顔にかかって顔がしっかり見えない


そもそも前髪が目の下辺りまで伸びきってしまっている



そして常に下がっている眉


どこからどう見ても人見知りの根暗な女



普通男しかいない開久に何故女が？と言うのが先だが
そんなのが霞んでしまうほどAの暗いオーラが強すぎた



先)今日からここで一緒に学ぶ月川 Aさんだ


貴)よろしく...お願いします.....



ボソボソとハッキリしない歯切れの悪い声に何人かイライラしている生徒さえいた


智司と相良はこの時は教室にはおらず溜まり場にいた


だから転校生が来るとは聞いていたもののAの様な女がいるとは思っていなかった


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相)今日から転校生さんが来るんだっけぇ？
どんな奴か楽しみだなぁ、智司


智)...どんな奴だろうが開久の名前に泥を塗るやつは容赦しねぇ
見込みのある奴は別だがな


相)おーおー物騒だねぇ
初日から耐えられるか、こりゃあ見物だなぁ





何て2人も余裕で話していたわけだが



下っ端1)智司さん、コイツです！！


下っ端2)ほら、しっかり歩けや！




一応他の生徒とは違い真面目に席に着き勉強をしていたA

しかしこの不良しかいない開久には勉強をすると言う生徒は貴重かつ異様な存在で

ただでさえ女だと言うのに勉強までしていたとなれば目を付けられる


昼休みになり薬を飲もうとしたがその手を下っ端達に掴まれ無理やり溜まり場に連れていかれた


床に薬がバラけちる



開久には新参者は例を尽くさなくてはいけないという暗黙のルールのようなものがある


しかしそれを知らなかったAは嫌々ながらも連れていかれてしまった






相)転校生って、何？女？
はっ、開久もなめられたもんだなぁ
お嬢さんよぉ、ここは女が来るような所じゃねぇ



これも別に優しさではなく女がいては足でまといだと言う相良の気持ちだ




相)それとも何かァ？
アンタもしかして喧嘩じゃ強いわけ？



下っ端1)おら、智司さんと相良さんにちゃんと挨拶しろや


下っ端2)これから世話になんだから、礼儀ぐらいわきまえとこうぜ？









貴)ほっといて下さい.....

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