【今日から俺は】月川の妹は開久の... (ページ34)

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相)んで？テメェらはうちのお嬢をどこにやったわけぇ？
早く答えないと半殺しじゃ済まなくなるぜ？

ゴローの髪を引っ掴んで相良が智司を横目にAの居場所を聞いていた

ゴ)っ、こ、紅野ちゃんたちと、いるんじゃないの...？

ゴローは血まみれで声を絞り出している

智司は相も変わらずゴローを見下ろしているだけ

智)アイツらの場所はどこだ、教えろ

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そして当の紅野達は三橋と伊藤の頭を背後から殴りつけていた

貴)やめて...！！
三橋さん...！伊藤さん...！

紅)これが伊藤？何だ三橋伊藤も大したことねぇなぁ

岩)俺の歯ダメにしやがって

頭から血を流して倒れている三橋と伊藤

貴)なんて事...！

紅野に掴みかかろうとしたが容易く逆に自分が抑え込まれてしまった

紅)まだ開久くん達にも用があるんだから、君に手あげるわけにはいかないんだよね
大人しくしててよ

Aがまた何も出来ずにいる自分への嫌悪とズケズケとやってきたと思ったら好き勝手に暴れている紅野達への嫌悪で2人を睨みつけていた

紅)なぁに？その目
多少引っぱたいても気付かれないよねぇ？

紅野が手を振り上げた所で
後ろから大勢の足音が聞こえてきた
ゆっくりではあるがしっかりとした足音が

3人が振り向くと

ゴ)紅野ちゃん...

貴)智司...

開久達に手足を雑に持たれほぼ引き摺られる形で姿を現したゴローと
苛立ちを隠せない智司

紅)やっべぇ～...

紅野は咄嗟にAの腕を掴み岩田と猛ダッシュで逃げた

智)追え

この場でAを置いていけばまだ少しは怒りが収まったのだろうがまたもや連れていったとなれば話は別だった

三橋と伊藤も立ち上がり追いかけようとした
しかし直前になって伊藤があるものを拾った

伊)これ...

三)あ？んだそれ...
...喘息って書いてあるねぇ

伊藤が拾ったものは薬で
パッケージの裏には地元の薬局の名前

Aのものである事は明白だった

伊藤はもしこれが京子だったらと考えるといてもたってもいられず怒りのまま走り出し
三橋も同じように後を追った

貴)ハァッ...ハァッ...ゲッホ...ハァッ...
ねぇ...止まってよ...それか置いてって...

全力疾走で走らされ血の気が引き明らか具合が悪そうにしていた

紅)ここで君を離したらヤバいんだって！
もうちょっと我慢してねー！

走りながら叫ぶ紅野

しかしヤバいと言いつつ楽しそうな事に変わりはない