【今日から俺は】月川の妹は開久の... (ページ29)

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貴)//...！？
違う...！好きで付けてるわけじゃ...！ひゃっ...！！
な、...何...？

全力で否定の声を上げたが突然相良がAのマークのある部分に息を吹きかけた

相)別に、俺何も言ってねぇけど？

貴)...はぁ...？

相)だーからぁ、俺、喧嘩とかしてアザの痕が残ってるって思って言ったんだけど？

騙された

脳内はパニックに

誰もキスマークと言っていないのに自分で勝手に暴露してしまった

穴があったら入りたい

そう瞬時に思ったAは目頭が熱くなるのを感じた

貴)...っ...、ふ.....

相)...おーい...何でお前泣いてるわけぇ...

とっても気だるそうに聞いたが理由が分かっているためAが答えなくても別に何も言わなかった

が暫くしてAが泣きながらゆっくり答えた

貴)...智司には言わないで.....智司には.....見られたくない.....

転校二日目に既に兄との関係を知られてしまっているため赤の他人からしたらどうってこと無いじゃないか

と思うかもしれないがAはなるべくなら智司の前では
信頼し、自分を助けてくれる人の前ではこれ以上醜態を晒したくない

ちなみに智司が月川兄とAの関係を知っている事は相良は知らない

相良はAの手を離し解放してやると

相)別に智司も何とも思わねぇだろ
あいつだってこういう事してたりすんだろうし

そう珍しくフォローのつもりで言ったのだが

貴)っ...！智司はそんなんじゃないよ...！相良なんかと一緒にしないで...！！何でそんな意地悪ばかり言うの...
大っ嫌い...！！！

泣きながら車の待っている所まで走って行こうとした

するとまた相良に手首を掴まれこう言われた

相)お前が智司の事好きなのは勝手だけどなぁ
ウチは喧嘩でてっぺん取ってんだよ
お前みたいな喧嘩も何も出来ないちんちくりんがいきがった所で智司の邪魔なんだよ
そろそろ気付けや

それだけ言うと手を離しヒラヒラと手を振って帰っていった

その言葉にまた涙がこみ上げてきてしまい泣きながら車の元へ走った

丸)Aさんご苦労様です
どうかしたんすか？

貴)...何でもない.....何でもないので...丸田さん、車出して下さい...

丸)はいっす

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貴)別に智司の事好きなわけじゃない...
...智司は...兄さんの代わりに甘えさせてくれてるだけ...
好きなんかじゃない...

1人で悩みながら朝を迎えたのだった