【今日から俺は】月川の妹は開久の... (ページ27)

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この状況

智司に何度も食らいついていく三橋と

鬼瓦のような顔で三橋に攻撃をし続ける智司

どちらもただのツッパリの喧嘩を超えている

とにかくどちらも痛々し過ぎて不安そうに口に手を当てているA

智司と三橋が組み合う状態になった時

智司が三橋に話しかけた

智)てめぇマジでこの世界ナメてやがんな
ウチにはバカや世間から溢れちまったやつしかいねぇし
バックにゃヤクザからチンピラまでずらっと揃ってんだぞ

そう、その溢れた自分を助けてくれたのは智司だ

と心の中で呟く

智)軟高に…軟高程度に何があるってんだ

三)ヘッ…
そこにいる伊藤もなまともならてめぇに勝てるぜ

智)図に乗ってんじゃねえぞ！
てめぇ俺が誰だか分かってんのか？
開久の頭だぞ！

智司は三橋との組み合う体制を解消すると怒鳴りつけた

しかし三橋も負けず

三)だから？
俺は三橋貴志だ
俺よりえばった奴はたたきつぶす

三橋が智司に真っ直ぐこう告げた瞬間Aは三橋に少しだけ、ほんの少しだけ憧れを抱いた

「自分もこんな風にハッキリ喋れる人になれたら」と

そう思っていると後ろからゾロゾロと軟高の教師たちが入って来て警察を呼んだと告げてきた

これ以上の闘いはマズいと開久の下っ端達は智司を帰らせようとした

がしかしなかなか智司は下がらない

そこでAは智司の腕を掴んだ

貴)智司...帰ろ.....捕まっちゃうから.....帰ろ.....

その言葉でようやく出口の方に向かい始めた智司の後に続いて開久生達は帰った

開久に戻ってきた一行は警察が自分達に改めて目を光らせた事を知り苛立っていた

智)暫くはサツが大人しくならねぇ限りは下手に動くな

智司がそう全員に告げると遅れて帰ってきた相良がおちょくるように反論してきた

相)智司ぃ、冗談だよなぁ？
俺ら開久がんな小せぇ事で大人しくなるなんざ...

智)俺の決定事項だ相良
口出すな

智司がすかさず相良を宥めた

しかし納得のいかない相良は八つ当たる対象を唯一の女子に向けた

相)待てよ智司ぃ
俺にキレる前に、まずコイツじゃねぇのかぁ！？

語尾を大きくしいきなり智司の隣に座っていたAの腕を掴み上げ立たせた

相)お前、三橋と伊藤の事知ってて俺らに黙ってただろ
お前がとっとと俺らに伝えてりゃあサツに目付けられることも無かったんだよ
どぉすんだよAちゃぁん？