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貴)智司...!智司...!
痛い...
小)智司さん、Aさんが痛がってます
智)すまねぇな
俺ぁ帰ってろって言ったはずだが、帰らねぇでテメェの嫌いなツッパリ共の乱闘に巻き込まれて怪我までして
俺の言う事が聞けねぇかA?
小野に言われAの手を離した智司はAを見下ろし珍しく少し怖い顔をした
貴)ごめんなさい...でもあの後相良がいなくなってて...
探したら軟高の子脅してたから...
何もしてない人を脅すのは...反対でしょ...智司は...
智)んな事ぁお前には関係
貴)やなの...
兄さんみたいで.....やなの.....
.....嫌だ.....
昨晩も人を痛めつけてきた手で兄に触れられ
その事を思い出してなのか、Aの体が震え始めた
泣きはしていないが心底嫌がってる事は明白だった
智司は深いため息をつくと他の開久生達を三橋探しに向かわせるとAと二人きりになった
智)悪かった
俺はお前を開久の番として守ってやる責任がある
お前は
貴)女だとしても同じ開久だから...でしょ...?
分かってる...
智司はもう一度溜息をつくとAの肩に優しく触れて何をされたのか聞き出した
貴)襟掴まれて地べたに投げられただけ...怪我は...膝擦りむいただけだから大丈夫
智)擦りむいただけってな...
女が簡単に傷作るもんじゃねぇ
テメェの...
貴)?
智司はAに「テメェの兄貴にも心配されるぞ」と言おうとしたが
この言葉をAにかけても返ってくる言葉はたった一つ
「兄さんは私の心配なんかしてない」
だから智司は口を瞑った
貴)智司?何...?
智)...何でもねぇ...
俺ぁ三橋探しに行ってくる.
おめぇはどうすんだ?
どうせ帰れっつったって帰んねぇんだろ
貴).....相良探しに行く...
智)...いい加減懲りろ
お前が怪我すんぞ
貴)...相良が心配なんじゃないよ...
軟高の人達が心配なだけだよ...
智司はそれを聞いて一言「そうか」と返すと赤廉価の倉庫で落ち合うよう約束した
貴)相良...相良...
どこ.....
Aがある程度相良を探して見つからず迷っていると
三)卑怯さのレベルが違うんだよ!!!
三橋の声と同時に目の前に相良が倒れ込んで来た
三橋はすぐに智司と落ち合うはずの赤廉価の倉庫に向かってしまった
きっと理子や伊藤達が待っているのだろう
貴)相良...!
三半規管弱過ぎるのによくツッパリやってられるよね...
そう言いながら頭から血を流して気絶している相良の手当をした
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青龍 葵(プロフ) - 更新を楽しみにしてます! (2021年5月6日 17時) (レス) id: e10675e39d (このIDを非表示/違反報告)
とっても面白いです!更新待ってます! - はる (2020年7月9日 7時) (レス) id: a83cfc8336 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO - めっちゃ面白いです更新まってます!めっちゃ (2019年10月5日 0時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
KYamasita0409(プロフ) - この小説すごく面白いです!そのうち相良くんとも普通に仲良くなれたらいいなwwこれにはオチとかありますか? (2019年4月16日 12時) (レス) id: 0e985037ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鬼姫 | 作成日時:2019年2月18日 11時