【今日から俺は】月川の妹は開久の...

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貴)早く教室戻らないと...



智)おい


貴)！？



応接室を出て教室にまで戻ろうとしていたAに声をかけた智司



智)腐ってもここは開久だ
男連れ込むような真似してんじゃねぇ


智司がAを壁に追い詰める形で話す

190近くある智司に完全に圧倒されてしまっているAは体のだるさもあり更に下を向いていたが



智)随分デカい良がり声だったな
普段声小せぇのに


貴)！？




Aも好きで抱かれた訳では無い

それに相手は半分とはいえ血の繋がった兄だ

気持ちが悪いに決まってる


なのに何も知らないであろう智司に声を聞かれ更には罵倒され


もうこれ以上耐えられないと智司にビンタをしようとした


が
その手を智司に掴まれた


貴)！！っ、...！！


智)ちげぇんだったら言ってみろ


貴)！？



智)言いてぇ事があんならちゃんと言ってみろ
テメェの言葉で、目を合わせて
俺に伝えてみろ



智司の言葉に驚いた


"ちげぇんだったら言ってみろ"



きっと智司は全て、何もかも違うことを知っていてわざと言ったのだとAには分かった




貴)ぁ.....ちが...くて.....
あれは.....


また震えだしてしまったAの肩をガシッと掴み
真剣な眼差しで顔を見つめた智司


智)ちゃんと聞いてやる
だから怖がらずに話せ






Aは泣きながら全てを話した


今朝の怪我のことも、さっきの事も


何故開久に来たのかという事も



文字通り全て




智)若干無理矢理になったのは謝る
だけどな今みたいにすりゃあいいんだよ



貴)？


智)泣きながらでも構わねぇから
しっかり相手の目を見て意思を伝えろ
じゃねぇと開久じゃなくてもテメェはどこでも生きていけねぇ

貴)...


智)そもそも女が来るような所じゃねぇがな
取り敢えずテメェはその陰気な前髪切れ


貴)や...でも...


智)安心しろ
相良には下手に手出さねぇよう言っておく
あとな今の髪型の方が目付けられて厄介な事になる


貴).....


智)これは命令だ
今日中に切ってこい、いいな



貴).....はい...








智司の有無を言わさない圧に負け了承したAは翌日から前髪を切り、後ろ髪も整えた


そして



翌日教室に入ってきたAを見て誰もAだと最初は気付かなかった



相)あれぇ？
何だかマブいのが来たねぇ
昨日何言ったんだ智司？


智)別に何も言ってねぇよ


しかし教室に先に来ていたいつものメンバーの間をすり抜け
真っ先に智司の元へ

そして









貴)片桐くん、おはよう...

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