【歌い手】【まふまふ】友人(そらるさん)に騙されて今日から僕、『執事』になります。【BLルート】 (ページ1)

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豪邸到着！！2 ページ1

彼方(そらる)視点

まふが耳まで真っ赤にしながら、「どいてくれませんか？」なんて言ってくる。

……可愛すぎるだろ。

まふが赤くなっているのは、多分今の状況のことでだろう。

俺がまふに馬乗りになってるみたい。

あぁ、恥ずかしい。

……でも…まぁ……

これはこれで悪くないかも？

チラリとまふを見ると、バッチリ目が合った。

まふはさらに顔を赤くしている。

「かっ彼方さん！！えっと……その……ん～」

言葉を選んでいるようだった。

なんか罪悪感しかない。

早くどいてやりたい。

けど、このチャンスを逃したら、次はないよね。

やっとこの思いを伝えられるんだ。

多少強引な真似したって、大丈夫だろ。

けど、まふはそんなことを望んでないかもしれない。

伝えない方がいいかもしれないな。

この関係を変えない方が……

「彼方さん、どいてください。」

まふが、さっきとは変わって真剣な表情で訴えてくる。

そんなに、嫌なのかな？

俺、嫌われた？

やっぱり、この恋は実らない？

……でも

どうせ叶わぬ恋なら、気持ちぐらいは伝えておきたいな。

俺は、まふの耳もとに顔を近づけて、精一杯の思いを込めて呟く。

『……まふ…好きだ……』

耳もとから顔を離すと、驚きを隠しきれない様子のまふの顔が、目にうつった。

あぁ、言っちゃった。

本当何言ってんだろ。

でも、思いを伝えられてよかった。

……まふに…嫌われるかな……

……もう…どうにでもなれ……