大嫌いな夏を笑う

暮れ時に思う ページ8

貴方が溶けるように
指からすり落ちていった
最後は言わずに
そのまま声を出して泣いた
あの時も
時間は進んで停まる気配はなく
ただ未来を進むだけ
おいてけぼった感情なら
もう、探さなくていいよ





形が無い愛を叫ぶには
声をどう揚げれば善かったか
伸ばし続けてきた手を
握って力を抜いた







時間が過ぎるように
恋も色褪せてしまった
繰り返した涙
乾かすのは出来なかった
あの時も
私は感情に惑わされ続けた
届かないよと進んで
さよならした言葉が今
ただ、頭脳を巡ってる





探した答えは何処にも無い
歩む一歩は軽くなっていく
抗い続けた思い
照らされなく朽ちてく



限りなく夢を見てた
あの情景に縋って

もう、許しはしない。

貴方を笑って
溢れない涙を
遠く飛ばす



書いた想いが届いたら
霞む願いが消えるまで
貴方を想う
ただ、それだけ

形が無かった愛だとしても
貴方と笑えた。それでいい
伸ばした手、空へ向け
握って力を入れた

大丈夫だよ、きっと

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