大嫌いな夏を笑う

夕暮れに咲く ページ13

心の奥底に眠ってしまった
貴方の笑みは
私の前には二度とない

どうしようもない願いが
空に舞って砕け散った
今更遅いくらい解ってる
でもあの頃の時間を求めて
見える夕暮れ
手を振った





轟くこの声
届きそうもないな
やっぱり言えない
嘘だなんて言えない

花が咲いていた
貴方は笑ってさ
遠い遠い記憶が
心蝕む






悲しまないよう堪えてた
一粒の涙が
流れ落ちて乾いた

聴きたくない声に
耳塞いで避けた
死んでしまえば変わるかな
でもそんな勇気も無いな
消える想い
また灯した




笑ったこの声
泣いてやれば良かった
夢なんて信じない
現実なんて、信じない

サヨナラが笑ってた
貴方は消えていく
寒い寒い心が
暖かいんだ




明日また泣こうか
思い出汚そうか
幸せ塗り替えて
貴方を嫌おうか

空に願え
泣いてやれ
彼奴なんて・・・



切ったこの縁
叶いそうも無かった
もう一度求めて
繰り返す、それだけ


轟けこの声
咲いてしまった
やっぱり言えない
愛してしまったなんて

生きるのが苦しいから
花を枯らそうとした
遠い遠い記憶は
私を生かす


たとえ貴方の目に
映らなくたって

また空に願うから

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