【w.r.w.r.d.!】Mi sta cercando (ページ32)

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▼揺らめき蝶羽:eml ページ32

エーミール
「確かに昨日はエイプリールフールでしたが……
今日はイギリスでは真実のみしか言ってはいけないトゥルーエイプリルという日なんですよ
だからなのかは分かりませんが……愛の告白などがされる日だったりもします」

『へぇ……流石英国紳士とか言うだけあるんだね
ん？てことはもしかしてエミさん誰かに愛の告白でもしてくるの!?』

エーミール
「どうしてそうなった」

『エーミール＝イギリス』

エーミール
「はぁ……？
あ、もしかして、いやもしかしなくても動画見てますね!?
あれほど見るなって言っていたのに……」

ちゃんとは名乗らないけど、私はA
グルッペン、と名乗る男の妹です

えっとね……
エミさんは、紳士だよ
たまに下品だけど、やっぱり優しい
かっこよさとか博識なところは十分にある
だから、と言っては変かもしれないけど教授をやってる
でも、ゾム曰く、それほど面白くないらしい
面白いことには面白いのにな

エーミール
「どうぞ、紅茶
それと……どうなんです？」

『ん？』

エーミール
「誰かに愛の告白でもしてくるんですか？」

『あは、するような相手がいないよ
まぁ、ほんのり気になってはいるけど』

エーミール
「へえ……」

『聞いておいてへぇって…エミさんは？』

エーミール
「私は、そうですね、伝えなくては」

紅茶を置いて立ち上がったエミさん
相当気合入ってるなー

エーミール
「そうです、そうですよ
……私は言わねばならない」

『今緊張しなくても……』

相手の前でいいだろうに

エーミール
「それは、仕方ないですよ
A、良ければ私と……共に生涯を歩んではくれませんか？
美しいあなたと共にありたい」

『っ……!?』

エーミール
「！
I’m not trying to chat you up or anything.
Not that you’re not worth chatting up.」

色素の薄い髪とかそのせいで、余計に英国の人間に見える彼はまさに英国紳士だったり

嬉しさによる涙表現は、彼に伝わっただろうか

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補足

I’m not trying to chat you up or anything.
Not that you’re not worth chatting up.

別にあなたを口説こうとしているわけじゃないんです。
もちろん口説くに値しないという意味ではないんですが