Twelve Years Ago ページ9
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〜１２年前・A５歳〜
「お母様！お母様！ちょっと来て！」
母「なあに？A。」
「今日はお母様の誕生日でしょ？だから、お花のプレゼント！」
母「まぁ、ありがとう！大好きよ、A。」
「私もお母様大好きー！」
優しいお父様とお母様と豊かなこの国で暮らせて、私は幸せだった。
ずっとずっと、こんな幸せが続くと思ってた…。
あのときまでは。
王「おっ、聖愛(まりあ)プレゼントか！いいな。」
聖愛は、お母様の名前。名前のとおり愛に満ち溢れた人だった。
執「国王様、お客様がいらしておりますが。」
王「ああ、わかった。今行く。」
これが地獄の始まりなんて、思ってもなかった。
執「こちらでございます。」
ｶﾞﾁｬ
女「これはこれは国王様。お目にかかれて光栄ですわ。」
王「失礼だが、あなたは？」
女「これは失礼致しました。私、町で店を営んでいるものですが…。
国王様に相談したいことがございまして。」
王「…相談とは？」
女「国王様、プリンセスって素敵な響きじゃございませんか？」
王「…どういう意味だ。」
女「単刀直入に申し上げます、私をこの国の王妃にしてほしいのです。」
王「それはできん。私にはもうすでに聖愛という妻が「わかっておりますわ。」
女「今の王妃様は国王様にふさわしくありません。
王妃様とは別れて、私とこの国を築きましょう？」
王「無理だ。それに、聖愛は立派なこの国の王妃だ。申し訳ないが、お引取り願おう。」
女「ここで帰ってもよいですが、その代わり王妃様はどうなるかわかりませんよ…？」
王「おい、聖愛になにをするつもりだ。」
女「さあ？それでは、ごきげんよう…」ｸｽｯ
王「聖愛になにかしたら、ただじゃおかないぞ！」
この日から、全てが変わってしまった。命の危険を感じたお母様は、
どこにいてもボディガードに付き添われ、お父様はあの女に
言われたことを気にして、一切笑わなくなってしまった。
それから１ヵ月が経ったけど、なにも変わらない。
あの女のことなど誰もが忘れていたときだった。
まさかあんなことが起きるなんて。誰も想像なんてしていなかった。
もっと早く、誰か気づいていたら、こんなことにはならなかった。
あの日は一生忘れない。
…忘れられない。
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わい - はじめまして(*^^*)楽しく読ませてもらいました！キュンキュンが止まりませんでした///また作者さんの作品に出会えることを楽しみにしてます！ (2017年5月10日 18時) (
レス) id: 397f5c791b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ!! - とてもいい!!更新fight!! (2013年12月26日 0時) (レス) id: 8b451c39ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KANON♪ | 作成日時：2013年11月30日 23時
