王女、死す。 ページ40
…あれから３日経ったけど、とくに変化なし。
このまま、平和に暮らせるのかなって思ってたときだった。
横「ほんなら、行ってきます。」
「いってらっしゃい！」
いつもの時間。いつもの光景。
村「A、外の花壇に水やってきて。」
「はあい。」
ﾊﾞﾀﾝ
「ん〜！今日も綺麗に咲いてる！」
ごく普通の日。
？「お嬢さん、リンゴは好きかい？」
突然、後ろから呼ばれて振り返った。
フードを深くかぶって、腰が曲がったお婆さんが立ってる。
びっくりした…。いつの間に？
「…すいません、どちら様ですか？」
老婆「私かい？私は…ただの、リンゴ売りのお婆さんだよ。」
へえ。リンゴ売ってるんだ…。
お婆さんの持ってるカゴの中には、たくさんのリンゴが入ってる。
「…おいしそう。」
老婆「そうだろう？ほら、真っ赤に熟れてとってもおいしいよ？１口どうだい？」
「いいの？」
老婆「もちろん。さ、遠慮しないで。」
「じゃあ、いただきまーす！」
ｼｬﾘｯ
！！！何これ…胸が…！！
「くっ…何、これ…！！」
老婆「アーッハッハッハ！！まんまと引っ掛かったね！」
お婆さんがフードをとったその顔は。
「お母様だったの…！？カハッ…！！」
私を殺しに来たんだ…！目の前が霞んでいく…。
ｶﾗﾝ
ヒナちゃんに渡されたジョウロが手から滑り落ちて、辺りに水がこぼれる。
后「いい気味だ！さっさとあの女のように死ぬんだよ！！」
「なんでそのことを…！まさか！！」
后「やっと気づいたのかい？そうだよ！１２年前、城に爆弾を仕掛けてお前の
母親を殺したのはア・タ・シ・！！
本当はお前も一緒に死んでもらうつもりだったんだけどね？」
嘘…！こんな近くに、犯人がいたなんて！
「お前…お前がお母様を！！」
后「おやおや、母親にむかってそんな口を聞くのかい！？」
「お前なんか母親なんかじゃない！私の母親は…
私を産んでくれたお母様だけ！！」
そう叫んだ瞬間、目の前が真っ暗になって地面に倒れこんだ。
后「残念だったね！この国は私のものだよ！
アーッハッハッハ！！！」
悔しい…！こんなやつに、殺されるなんて…。この国を、乗っ取られるなんて…。
こんな娘で、ごめんなさい…お母様…。
私は、そのまま意識を失った。
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わい - はじめまして(*^^*)楽しく読ませてもらいました！キュンキュンが止まりませんでした///また作者さんの作品に出会えることを楽しみにしてます！ (2017年5月10日 18時) (
レス) id: 397f5c791b (このIDを非表示/違反報告)
みなみ!! - とてもいい!!更新fight!! (2013年12月26日 0時) (レス) id: 8b451c39ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：KANON♪ | 作成日時：2013年11月30日 23時
