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File : オシロイバナ ページ38




その話を降谷さんは何も言わずにただただ頷きながら聞いてくれた




『私、、元々潜入苦手で。

嫌なんですよ、捕まえなきゃ行けない人達なのに……深く入り込むと優しかったり、裏を知っちゃったり。


情が、移るんです。


こんなの、公安としてダメだって痛いくらいわかってるのに……』




分かってるのに……組織の方で気が合う相棒見つけちゃったり、お酒楽しんだり……皆の過去に涙を流してしまったり。


私達の日本のために、安全のために潜入しているのに。




私は、裏警視総監の命令にほんの少しだけ『嫌だ』と思ってしまった。




降「それは公安として許されない事ってことくらいお前なら分かるだろ。
任務はしっかりやってこい。



ただ、そう思えるのはお前が優しすぎるからだ。そう思えんのは凄いと思う俺はな。」




優しく私の頭を撫でてそう言った降谷さんは見たことないくらい柔らかくて、少し辛そうだった。


いくら馬鹿な私でもこれくらい分かる




“迷惑をかけている”





それだけはどうしても嫌で、何処かへ出掛けるのかフロアから出ていこうとする降谷さんの腕を思わず掴んでいた




降「……っ、空咲?どうし、」


『私、ちゃんと任務はやり遂げます。迷惑はかけません。話、聞いてくれてありがとうございました』




今できる精一杯の笑顔を作りぺこりとお辞儀をしてコピー機の元へ戻る。



降谷さんは小さく「…ああ」と、言いフロアから出ていった




コピー機から出てきた数十枚の紙




それは私の組織の“仲間”であった人達のコードネーム、本名、年齢、経歴など全てが書かれていた資料。




そしてそれらは全て私が盗んできた情報でもある。





嗚呼ほら、さっき任務はしっかりやり遂げるって言ったのに。






もうこんなに手が震えている。









______私はやっぱり臆病だ。











オシロイバナ……臆病

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鈴蘭 - スノーローズさん» ありがとうございます。そう言って貰えて嬉しい限りです!更新までしばらくお待ちください! (2018年4月27日 7時) (レス) id: 117f0427c5 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 鈴蘭さん» とても面白かったです!!更新頑張ってください、楽しみにしてます! (2018年4月26日 22時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - スノーローズさん» 分かりました、私の力の限り頑張りますね! (2018年4月14日 19時) (レス) id: 117f0427c5 (このIDを非表示/違反報告)
スノーローズ(プロフ) - 鈴蘭さん» お願いします! (2018年4月14日 16時) (レス) id: 85727838a7 (このIDを非表示/違反報告)
鈴蘭 - スノーローズさん» スノーローズ様、リクエストありがとうございます。捜査一課ですね!事件の内容はこちらで考えてもよろしいでしょうか? (2018年4月14日 16時) (レス) id: 117f0427c5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鈴蘭 x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年3月18日 21時

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