snow drop【降谷零】

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ー降谷sideー

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二日酔いで頭痛が酷く痛む



これじゃ仕事に支障が出るな。そう思うと自然と薬に手を伸ばしていた






二日酔いをしたのはいつぶりだろうか。






俺以外の男とあんなに楽しそうに喋っていた空咲を初めて見て、無性に心がむしゃくしゃした。





こんなの俺らしくない





そんなの俺が1番わかっている、この気持ちも分かる





ただ名前をつけたくない




つけてしまったら、この関係が崩れる







……もう公安に着く、この話はやめよう







そう思ってもモヤモヤする頭を振り払いながら公安フロアへ歩く






｢お疲れ｣






そう一言言うと口々に｢お疲れ様です｣といつもの調子で言う部下達






ただいつも俺が声をかけると1番に反応して明るい声で明るい笑顔で｢お疲れ様です！｣と言うあいつの声が聞こえない







くるりと見渡すとコピー機の前で棒立ちしている空咲がいた






……壊したのか？





そう思ったがあいつの目には哀しみという言葉が1番合っている







何があった、何でそんな哀しそうな顔をする







｢心配｣という名の感情が俺の心を満たしていく








｢おい、空咲どこ見てる｣









｢考えるより先に体が動いていた｣ということはまさにこういうことだろう








空｢降谷さん……｣









俺を見上げた空咲は目にうっすらと涙を浮かべていた







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