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誰だろう、と静かに扉の方を見た。
「…ギャーーーッ!?幽霊!?!?」
『ちょ、夜』
かなーり騒がしい奴だった。
音楽を掻き消す程の。
音楽を止めてイヤホンを外した。
「ごめんね!?あっ隣いい?」
『駄目と言ったら』
「ありがとー」
『話聞けよ』
愚痴を溢しながらも、私は頼れる相談相手が来てくれた事に安心していた。
『…資料館楽しかった?』
「あっ、ごめんねAちゃん、俺体調崩して休んでた」
『…私も、途中から休んだ』
「そうなの!?」
『うん。…ちょっと…あって』
「何かあった?」
『…その』
どう言えば良いのかな。
私の馬鹿な発言のせいで竈門くんを困らせた?
嫌われた?
あのときも…人間関係で悩んで、こうなって…私は___………
「…Aちゃん?」
『…どうしたらいいかなぁ』
勝手に涙が溢れた。
『もうやだ、私どうしたら仲良くなれるのかなぁ…なんでこうなるのかな』
どうしようもない感情を拳に込めて、コンクリートの床を殴り付けた。
「ちょっ!!怪我するからっ!!駄目だってそれはお勧めしないって!!」
善逸くんがとめてくれたけどもう、このまま殴り続けて指を怪我しても別にどうだってよかった。
それ以上に、ずっと大切なことがあった。
『もう誰にも嫌われたくない…』
絞り出すように、願うように呟いた言葉は、失われていた記憶をフラッシュバックさせた。
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琴音 - めっちゃくっちゃ、キュンキュンしました。ありがとうございました🙇 (2022年2月17日 17時) (レス) id: 65eb06c570 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - しろみぃさん» ねー、しょうがないじゃんそんなの。不可抗力でしょwニヤニヤが止まらないのは。だって想像しちゃうんだもん(笑) (2021年3月20日 21時) (レス) id: a0ad16ec48 (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ(プロフ) - 澪凪さん» わたしも同じですw言われましたw (2021年3月20日 19時) (レス) id: 02d7799d85 (このIDを非表示/違反報告)
澪凪(プロフ) - しろみぃ*さん» wwwにやけすぎて親に気持ち悪いって言われたこの前((酷い (2021年3月17日 7時) (レス) id: a0ad16ec48 (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ* - 澪凪さん» 二回目なんですよレスし忘れちゃうの←(学習能力0)素顔の宇髄さん!イケメンですよね!!いやいつももイケメンですけども!!アニメ楽しみだな、にやけが止まらない(((殴 (2021年3月16日 21時) (レス) id: 1d293d9dee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろみぃ* | 作成日時:2020年11月13日 20時