8人目 ページ9
gr『狂った原因はわからないんだな？』
グルッペンが紅く染まった目をAに向ける。
彼のその目は、どんな嘘でも見抜くだろう。
「・・・ああ。」
「何故か、わからない。全く。」
Aは首を振る。
gr『そうか。まあ、謎も解明されていないままではもどかしい。しばらくここにいたまえ。』
グルッペンが優しく微笑む。
「そうさせてもらうよ。ところで、いちいち妖狐の暗殺者といわれるのは嫌なのだが。その名前はどっかの噂好きの誰かが勝手につけたものだろう。そして第一長い。そうだな。本名ではないが、フォック、とでも呼んでくれ。」
gr『狐からとったのか。まあ本名を教えないのは当たり前か。私はグルッペン・フューラー。この国の総統だ。よろしく。フォック、君は私を狙っていたようだが、今はもう狙っていないのだろう？』
グルッペンが優しく微笑み、右手を出した。
「んふ。よく分かったね。生憎様だが、俺は依頼より自分の事を優先するタチなんだよ。しばらくここに居候することになるのかな？よろしく。」
Aも仮面の下で微笑み、グルッペンの手を取った。
gr『トントン、フォックを案内してくれないか。三階の1番奥に空き部屋があったはずだ。』
tn『お、おう。』
gr『じゃ、ゆっくりしてくれ。ロボロ。新しいインカムを明日までに渡しておいてくれ。それじゃ、解散！』
グルッペンの声と共に、幹部達が医務室から出て行く。
rb『あっ、明日の朝、フォックの部屋に行くから。』
帰り際、ロボロがAに声をかける。
軽く頷いて、彼女はトントンについて行った。
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tn『・・・ここやで。隣はオスマンっていうまあまあまともな奴だから、なんかあったらそいつに聞くといいよ。じゃあな。』
ふぅ、と溜息を吐いてトントンは来た道を戻って行った。
殺風景な部屋には最低限の家具だけ。
自分の家と同じような風景に、彼女は少しだけ安心感を抱いた。
真っ白いベッドの上に座る。
狐の面を外すと、彼女は倒れるようにベッドに横になった。
それもそのはず。
今日目が覚めたばかりなのである。
まだ十分に体力も回復できていないだろう。
虚になった目で狐の仮面をサイドテーブルに置いた。
彼女は呟く。
「なんでこんなもんつけてんだっけ。」
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日高ナツメ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！お褒めの言葉をいただきとても嬉しいです。続編・・・が、頑張ります。 (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 661788b92d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 完結おめでとうございます とっても面白かったです 続編楽しみにしています 頑張って下さい（・ｗ・） (2019年12月14日 13時) (レス) id: 3a1e97a875 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - 鈴114514号さん» ありがとうございます！了解しました。今書いていますので少々お待ちください！ (2019年11月30日 23時) (レス) id: e00371fa87 (このIDを非表示/違反報告)
鈴114514号 - 楽しく読ませてもらいました！ありがとうございます。 私は4、この後のお話などがやっぱり見たいです！ ナツメさんの都合でよろしいです。てかナツメさんが決めて下さい(( 応援しています！！！(爆音) (2019年11月30日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます。了解です！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
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