33人目 ページ35
もうお終いだ。
そう思って目を閉じた。
しかし、一向に首に痛みは走らない。
恐る恐るまぶたをあげる。
目の前にいる女の首元を見ると、何やら青い物体が暴れていた。
gr『お前は・・・フォックが連れてきた鳥・・・？』
「！！ビ・・・オ・・・ラ・・・？」
彼女は目を見開き、呟く。
そして力なく床へへたり込んだ。
しばらく訳がわからずボーッとしていたが、ハッとし、大声を出す。
gr『しんぺい神！！フォックを！！』
sn『！今行く！！』
医務室の方からぱたぱたとしんぺい神、エーミール、オスマンが走ってきている。
そういえばシャオロンも治療しなければならない。
シャオロンが負った傷に触らない様、慎重にシャオロンを持ち上げ・・・ようとした。
gr『・・・重い。』
思わず顔をしかめる。
横抱きを甘く見ていた様だ。
em『ちょ、グルッペンさん！ちょっと待ってください。』
慌ててエーミールが駆け寄ってくる。
悪いな、と言うとエーミールは本当ですよ！と反発してきた。
いや、本当に申し訳ない。
シャオロンをベッドに寝かせる。
医務室に所狭しと置かれた椅子には絶対安静と言われたであろう幹部の皆が座っていた。
kn『！勝ったんか！』
gr『勝ったんだか負けたんだか。そこにいる鳥のお陰だ。』
親指で未だにフォックにくっついている小鳥を指差した。
em『ビオラ、ですか。』
ut『ビオラ？』
em『ええ。フォックさんが前、この鳥について教えて欲しいと図書館に来たんです。』
tn『なんかロマンチックやな。』
sn『それどころじゃないよ。フォックの身体がかなりやばい。』
しんぺい神が険しい表情で言う。
フォックの方へ行くと、しんぺい神がフォックの腕を見せてくる。
gr『なっ！？なんだこの傷。』
フォックの腕には尋常じゃないほどの傷がついていた。
sn『多分、自分の身体を傷つけて無理矢理身体能力をあげてたんだと思う。今結構やばい状態だよ。』
そう言いながらしんぺい神はフォックの体に包帯を巻きつけていく。
sn『もってあと一週間ちょいかな。それまでに起きないと栄養失調とか本格的にやばくなる。』
あと一週間。
お願いだから、死なないで・・・！
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日高ナツメ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！お褒めの言葉をいただきとても嬉しいです。続編・・・が、頑張ります。 (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 661788b92d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 完結おめでとうございます とっても面白かったです 続編楽しみにしています 頑張って下さい（・ｗ・） (2019年12月14日 13時) (レス) id: 3a1e97a875 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - 鈴114514号さん» ありがとうございます！了解しました。今書いていますので少々お待ちください！ (2019年11月30日 23時) (レス) id: e00371fa87 (このIDを非表示/違反報告)
鈴114514号 - 楽しく読ませてもらいました！ありがとうございます。 私は4、この後のお話などがやっぱり見たいです！ ナツメさんの都合でよろしいです。てかナツメさんが決めて下さい(( 応援しています！！！(爆音) (2019年11月30日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます。了解です！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
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