30人目 ページ32
トントンとフォックが剣を交え睨み合う。
背後からゾムが音を出さぬようフォックに近づくのが見えた。
いける。
そう思った時だった。
フォックが身を翻し片手でゾムの腹を切った。
zm『なッ！！』
ゾムを庇うようにシャオロンがゾムの前に出る。
その後ろではチーノがゾムを抱えしんぺい神の方へ運んでいく。
何故気づいた？気配か？
いや、ゾムだって気配や殺気を抑えていたはずだ。
まさか、その気配を感じとった！？
くそっ、「俺には不意打ちなんて効かない」ってか。
頬を汗が伝った。
その時、重い扉が音を立てて開いた。
an『あら、フォック様は随分ご乱心のようですね。ふふふ。幹部の皆様、そこにいる女を渡して下さいまし。私はそいつに恨みがあるんですの。』
そこにはナイフを持った一人の女。アンネだ。
右肩にあったはずの我々国の紋章は引きちぎられている。
やっぱりフォックを殺す気か。
gr『悪いがそれはできない。』
an『そうですか。それなら力尽くで殺すまで。』
彼女は微笑み、ナイフを構えた。
隣でものすごい殺気を感じた。
「ア、ン、ネ・・・コロス・・・！」
途端、彼女が走り出す。
あり得ないほどの速さ。
アンネはなんとかナイフで応戦しているようだった。
カキン！とナイフが鳴る。
その声でハッとした。
gr『フォック！殺しては駄目だ！下がれ！』
声を荒げるとコネシマとひとらんがフォックに向かって走っていった。
一瞬二人に視線を向けた彼女は、手に持っていたナイフを投げる。
ひとらんの左肩にナイフが刺さる。
コネシマの脇腹にナイフが刺さる。
ht『い“っ！？』
kn『あ”ッ！？』
二人が悲鳴を上げた。
オスマン、エーミールが二人を連れて行く。
どんどん戦力が減って行く。
an『くっ、そ！ガッ、あ“ッ！』
アンネの首から血が噴き出る。
・・・殺してしまった。
前とは比べものにならない位、彼女はおかしくなっている。
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日高ナツメ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！お褒めの言葉をいただきとても嬉しいです。続編・・・が、頑張ります。 (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 661788b92d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 完結おめでとうございます とっても面白かったです 続編楽しみにしています 頑張って下さい（・ｗ・） (2019年12月14日 13時) (レス) id: 3a1e97a875 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - 鈴114514号さん» ありがとうございます！了解しました。今書いていますので少々お待ちください！ (2019年11月30日 23時) (レス) id: e00371fa87 (このIDを非表示/違反報告)
鈴114514号 - 楽しく読ませてもらいました！ありがとうございます。 私は4、この後のお話などがやっぱり見たいです！ ナツメさんの都合でよろしいです。てかナツメさんが決めて下さい(( 応援しています！！！(爆音) (2019年11月30日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます。了解です！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
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