10人目 ページ11
食堂の扉を開けると、幹部の皆が集まっていた。
・・・数名を除いて。
居なかったのはトントン、鬱先生、チーノ。
トントンはAが入ってきたことでいろいろ忙しいのだろうが、鬱先生とチーノは・・・きっと寝坊だろう。
os『鬱先生とチーノがいないめぅ。』
口を開いたのはオスマン。
いつもいつも遅刻してくる彼らに、流石に少し怒っている。
syp『あ、じゃあ俺起こしに・・・って、ロボロさんとフォック・・・さん？』
2人を起こしに行こうと立ち上がったショッピがようやく2人に気づいたようだ。
「フォックで構わん。変に堅苦しいのは気に入らないんだよ。」
gr『分かった。フォック。とりあえずそうだな。ロボロの隣が1番食べやすいだろう。ロボロの席はこの列の1番奥だ。ロボロの隣に座ってくれ。』
「おう。んで、その遅刻した奴は叩き起こしに行かねぇのか？」
彼女は座りながら聞いた。
ハッとしてショッピが食堂から出て行く。
食堂が静かになった。
gr『フォック。私たちはまだ君のことをほとんど知らない。教えられる範囲でいいから、軽く自己紹介をしてくれないか。』
「教えられる範囲、か。そうだな。まあ分かると思うが妖狐の暗殺者だと言うこと。性別が女だと言うこと。・・・仮面の下を見られたくないこと。くらいだな。」
それを聞いたロボロは青ざめた。
rb『それって、見たら、こ、殺されるやつか・・・！？』
震えた声で話すロボロを見て、Aはクスッと笑った。
「別に殺すわけではない。俺もなんで仮面をつけてるか覚えてないんだよ。まあ、前の俺が判断したんだから従ってようってぐらいだよ。ただ無理矢理見てきたら怒ると思うけどな。」
kn『でさ、フォックって、女なん！？てっきり男だと思っとったんやけど。一人称俺やし、髪短いし。あ、気ぃ悪くしたらごめんな！？』
zm『ホンマシッマ心ないわぁ』
「別に嫌ではない。女つって手加減されるのが嫌なだけだ。男だと思えば相手も手加減しないだろう？」
焦って弁解したコネシマは彼女の言葉にほっと胸を撫で下ろした。
その後も続く言い争いに彼女は呆れながらも微笑ましく思った。
彼女の殺風景な冷酷さで満ちていた心に、一輪の花が咲いた気がした。
こんな気持ちは、いつぶりだろう。
今日も彼女は、新しい物語のページを開く。
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日高ナツメ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！お褒めの言葉をいただきとても嬉しいです。続編・・・が、頑張ります。 (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 661788b92d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 完結おめでとうございます とっても面白かったです 続編楽しみにしています 頑張って下さい（・ｗ・） (2019年12月14日 13時) (レス) id: 3a1e97a875 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - 鈴114514号さん» ありがとうございます！了解しました。今書いていますので少々お待ちください！ (2019年11月30日 23時) (レス) id: e00371fa87 (このIDを非表示/違反報告)
鈴114514号 - 楽しく読ませてもらいました！ありがとうございます。 私は4、この後のお話などがやっぱり見たいです！ ナツメさんの都合でよろしいです。てかナツメさんが決めて下さい(( 応援しています！！！(爆音) (2019年11月30日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます。了解です！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
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