6人目 ページ7
ピー、ピー、ピー。
無機質な医療器具の音が狭い医務室の中に響く。
Aが倒れてからもう3日が経った。
もう死んだのではないかと思われたが、脈はあるし、心臓の音も聞こえる。
彼女が眠るベッドの隣には血が綺麗に拭かれた白い狐面。
トントンあたりがやったのだろう。
軍医であるしんぺい神は数時間ごとに彼女の容態をチェックし、大丈夫か確かめる。
情報収集係であるロボロや鬱は妖狐の暗殺者について必死で調べていた。
どれもこれもグルッペンの命令。
彼は、Aを殺すわけにはいかなかった。
何故我々国の重大戦力である3人をいとも簡単に動けなくさせたのか、そして何故急に倒れたのか、という疑問があった為である。
その謎は、いつ明かされるのだろうか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「・・・ん？ここ、何処？」
彼女が目を覚ました。
彼女が倒れてから3日と2時間。
腕には針が付いていて、横には彼女の狐面。
彼女は狐面を顔にはめる。
腕の針を抜くと、ベッドを囲むカーテンを開けた。
机には何やら必死でカルテに何かを書き込んでいるしんぺい神。
その肩を、指先でトン、と叩くと、彼が振り返る。
sn『うわあああ！！』
彼は相当驚いたようであった。
弾んだ息を整え、インカムに向かって話す。
ピッ
sn『妖狐の暗殺者が目を覚ました。至急医務室に集まって。』
そう言って一息つき、Aに向かって話し出す。
sn『あ、えっと、体調は大丈夫ですか？』
彼は相当緊張しているのだろう。グルッペンを殺そうとした人物だ。機嫌を損ねれば自分が殺されてしまうかもしれない。
「問題ない。俺は何故ここにいる？ここは我々城の中か？」
sn『うん。門に立っていた3人を瞬殺して、城の中に入ってきて、トントンってやつを殺そうとした時、いきなりあなたが倒れたんです。』
「？3人、というのは誰だ？」
sn『あ、もう直ぐくるはず・・・』
しんぺい神がそう言った時、医務室のチョコレート色のドアがバン！と音を立てて開かれた。
gr『妖狐の暗殺者、というのは君か？』
グルッペンがそう言いながら入ってくる。それに続き他の幹部もゾロゾロとやってくる。
「そうだ。だが、この城に入った覚えはない。」
Aが話す。
では、あの時の“妖狐の暗殺者”は“誰”か。
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日高ナツメ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！お褒めの言葉をいただきとても嬉しいです。続編・・・が、頑張ります。 (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 661788b92d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 完結おめでとうございます とっても面白かったです 続編楽しみにしています 頑張って下さい（・ｗ・） (2019年12月14日 13時) (レス) id: 3a1e97a875 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - 鈴114514号さん» ありがとうございます！了解しました。今書いていますので少々お待ちください！ (2019年11月30日 23時) (レス) id: e00371fa87 (このIDを非表示/違反報告)
鈴114514号 - 楽しく読ませてもらいました！ありがとうございます。 私は4、この後のお話などがやっぱり見たいです！ ナツメさんの都合でよろしいです。てかナツメさんが決めて下さい(( 応援しています！！！(爆音) (2019年11月30日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます。了解です！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
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