28人目 ページ30
gr視点
不安で不安で仕方ない。
彼女ははあまりにも強かった。
強すぎたのだ。
彼女を見た者は彼女を恐れ尊敬したが、中には彼女を妬んだ者もいただろう。
彼女の1番近くにいたアンネもその一人かもしれない。
もし仮にそうだとすれば、彼女の命が危ないのである。
コネシマなどはあいつは強いからきっと大丈夫だと言っていたが、本当にそうなのだろうか。
もし背後から攻撃されたら？
もし即効性の毒を飲まされたら？
もし彼女が再び、狂ったら？
彼女は死んでしまうかもしれない。
彼女は私を信用してくれた。
そんな彼女を死なせるわけにはいかないのである。
その時。
『総統様！！フォ、フォック様が！！』
大声を上げながら兵士がドアをバンと開け、総統室に入ってくる。
gr『なんだ！？アンネか！？すぐに捕らえろ！』
『ちっ、違います！！フォック様が暴走しています！！』
gr『！？暴走だと！？』
最悪のパターンが起きてしまった。
彼女の「狂い」状態は体に大きく負担がかかる。
更に彼女が味方までも殺してしまったら、それこそ危険だ。
gr『っ、直ぐに兵士を集めろ！行方不明になった兵士らを探しに行け！幹部でフォックの相手をする。』
隣にいたトントンに言う。
トントンは走って指令を出しに行った。
普段は「走るな！危ないやろがい！！」と怒鳴るトントンだが、今はそんなことは言ってられない。
gr『直ぐに外に出ろ！早くしないと死ぬぞ！！』
兵士に向かって叫ぶ。
『はっ、はい！！』
ガシャガシャと鎧の音を立てて兵士が総統室から出て行く。
フォックが暴走、か。
きっと俺達にも襲いかかってくるだろうな。
本当はやりたくなかったが。
机の小さな隠し扉を開ける。
黒く光る拳銃が一丁。
その拳銃に弾を入れる。
苦笑いをしながら立ち上がった。
拳銃を持つなんて、いつぶりだろう。
・・・まさか俺がでる羽目になるとは。
フォック。君は強すぎるよ。
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日高ナツメ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！！お褒めの言葉をいただきとても嬉しいです。続編・・・が、頑張ります。 (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 661788b92d (このIDを非表示/違反報告)
シオン - 完結おめでとうございます とっても面白かったです 続編楽しみにしています 頑張って下さい（・ｗ・） (2019年12月14日 13時) (レス) id: 3a1e97a875 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - 鈴114514号さん» ありがとうございます！了解しました。今書いていますので少々お待ちください！ (2019年11月30日 23時) (レス) id: e00371fa87 (このIDを非表示/違反報告)
鈴114514号 - 楽しく読ませてもらいました！ありがとうございます。 私は4、この後のお話などがやっぱり見たいです！ ナツメさんの都合でよろしいです。てかナツメさんが決めて下さい(( 応援しています！！！(爆音) (2019年11月30日 22時) (レス) id: 582bb38728 (このIDを非表示/違反報告)
日高ナツメ(プロフ) - きららさん» コメントありがとうございます。了解です！ (2019年11月27日 21時) (レス) id: a414d96f78 (このIDを非表示/違反報告)
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