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The worst person ページ45

菅原side




「うるさいぞお前ら!」


大地がそう言いながら、バンッと白木の部屋を開けた。

そこにはなんだかよくわからないが、掴み合いになっている西谷、田中と白木がいて、1年たちもいた。

恐らく大地の声で固まったままのそいつら。

「なんなのお前らどーしたの?」

俺が問うと、「いやー、それが……」と田中がばつが悪そうに頭をかく。

白木はというと、両手で顔を覆っている。

俺と大地、旭は首を傾げる。

「なんかこいつが化粧してねーっつーから、どんなんかなーって思ったんすよ」

と、西谷が事情をざっくり説明した。

なるほどー。そういや化粧とったとことか見たことないな。

個人的には見たいけど、白木すごい嫌がってるし……。


「てか、なんだよこれ」

と、影山が二段ベッドの下の段に置いてあったノートを手に取る。

それを見た白木は慌てた様子で、影山の手からノートをひったくった。

「勝手に触んなって」

そう言って振り返った白木は、当然のごとく手で顔を覆っていなくて。


「……。」


沈黙。

それに気づいた白木がバッと、ノートで顔を隠す。

「っ! は、早く出てってください!」

そう言いながら、一番近くにいた田中の背中を、片手で器用にぐいぐい押す。

そのまま流れで全員が廊下に出た。

バタン、と荒くドアが閉まって、ガチャリと鍵がかけられた。



◆◇◆◇◆◇◆

Aside



みんなが出ていってから、私は二段ベッドの下の段にダイブした。

「だから見せたくなかったんだって……」

ひとり呟いたその言葉は、枕に吸い込まれてゆく。



『顔もあんまりかわいくないしね』



昔の言葉がリピートして、瞬間胸が痛いほど締め付けられる。

そうだよ。どうかしてる。

あの人は最低な人なんだ。


自分に何度も言い聞かせるようにそう唱えて、気がつけば意識を手放していた。

Reencounter→←I do not want to show it



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奈佑(元夕凪)(プロフ) - にゃん舞姫さん» そうだったんですか! ありがとうございます! 更新頑張りますねo(*゚▽゚*)o (2014年8月24日 19時) (レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん舞姫(プロフ) - 奈佑(元夕凪)さん» O華ちゃんに面白いんだって聞いて、即行読ませていただいた所存です!!w次話も読ませてもらってます! (2014年8月24日 14時) (レス) id: 6917ab7c4b (このIDを非表示/違反報告)
奈佑(元夕凪)(プロフ) - にゃん舞姫さん» そう言っていただけると嬉しいです(T ^ T) 私には勿体無い言葉ばかりで……。もっともっと頑張ります! 更新頑張ります! (2014年8月24日 14時) (レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん舞姫(プロフ) - とっても素敵なお話です!!主人公ちゃんも凄く好きです><文才だけでなく絵まで上手だ何て!!憧れます>< (2014年8月24日 14時) (レス) id: 6917ab7c4b (このIDを非表示/違反報告)
奈佑(元夕凪)(プロフ) - コトノハさん» 何回も読み直してくださったなんて、嬉しいです! ありがとうございます! 更新頑張ります(*^◯^*) (2014年8月6日 21時) (レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕凪 | 作成日時:2014年7月10日 21時

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