Inverse feelings ページ21
岩泉side
「北川第一女子バレー部の実力派セッター、白木A」
及川はエナメルバッグに荷物を詰めながら言った。
「あーいたなーそんな奴……」
俺はジャージの前チャックを上げる。
「……って、は！？ おい、ちょっと待て！ あいつが！？ あの金髪があのセッターだってのかよ！？」
「もー岩ちゃんうるさい」と及川が顔をしかめる。
「だってあれだろ！？ お前の彼女だろ？」
俺がそう言うと、及川の荷物を整理する手が不意に止まる。
「今は、違うよ」
しゃがんでカバンの中を整理するその背中しか見えなくて、表情は、見えない。
「……ああ、そうか。別れたんだっけか」
俺はその背中に向かって、呟く。
「そーだよ。」
及川にしては珍しく、一言しか返ってこない。
「……てかなんなんだ、グレたのか？ 金髪にピアスとか、昔のあいつには考えられねぇだろ」
ってか。
よく気づいたな、及川。
あんなに見た目チャラくなってて、しかも化粧もしてるっぽいのに、よく白木だってわかったな。
さすが、なのか。
及川がエナメルを持って立ち上がった。
「じゃ、帰ろっか。岩ちゃん」
振り返ったその顔は、いつものいけすかない笑顔だった。
俺は及川を見つめる。
「え？ なに岩ちゃん」
しばらくそのまま見据えて、不意に小さく息を吐く。
「別に、ムカつく顔だなと思っただけだ」
そう言って、俺もエナメルバッグを肩にかける。
「ちょ、岩ちゃんひどっ！」と及川の声を背中に受けて、体育館を出る。
……たく、お前は何がしたいんだよ、クソ及川。
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奈佑(元夕凪)(プロフ) - にゃん舞姫さん» そうだったんですか！ ありがとうございます！ 更新頑張りますねo(*ﾟ▽ﾟ*)o (2014年8月24日 19時) (
レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん舞姫(プロフ) - 奈佑(元夕凪)さん» O華ちゃんに面白いんだって聞いて、即行読ませていただいた所存です!!ｗ次話も読ませてもらってます！ (2014年8月24日 14時) (レス) id: 6917ab7c4b (このIDを非表示/違反報告)
奈佑(元夕凪)(プロフ) - にゃん舞姫さん» そう言っていただけると嬉しいです(T ^ T) 私には勿体無い言葉ばかりで……。もっともっと頑張ります！ 更新頑張ります！ (2014年8月24日 14時) (レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん舞姫(プロフ) - とっても素敵なお話です!!主人公ちゃんも凄く好きです＞＜文才だけでなく絵まで上手だ何て!!憧れます＞＜ (2014年8月24日 14時) (レス) id: 6917ab7c4b (このIDを非表示/違反報告)
奈佑(元夕凪)(プロフ) - コトノハさん» 何回も読み直してくださったなんて、嬉しいです！ ありがとうございます！ 更新頑張ります(*^◯^*) (2014年8月6日 21時) (レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪
| 作成日時：2014年7月10日 21時
