meddling ページ16
菅原side
「俺さ……お前に、まだバレー部にいて欲しいって、思うんだ」
俺がそう言ったら、白木の手が止まった。
ビニールの音が聞こえなくなって、沈黙が空間を支配する。
「あ、いや、あのさ！ 変な意味じゃなくて！ その、あー……えーとー……」
沈黙がなんだかとてつもなく恐ろしくて、ついつい言い訳みたいに無駄な言葉を並べたてた。
「なんてゆーのかなー……、その、お前がマネージャー辞めるとさ、なんか……繋がりっていうの？ そういうのがなくなっちゃうっていうか……」
なんか。
『他人になっちゃう気がして』
そこで俺は口を閉じて、白木の背中に視線を向けるけど、なんの反応もなくて。
「……なんていうかさ、繋がってた奴と、急にその繋がりがなくなったらさ、縁が切れた感じがするっていうかさ」
止まった自分の手元にある、真新しいボール。
「ほら、ただでさえお前ってそんな見た目じゃん？ 学年も違うし、会うことも少ないだろ？ だから……」
そのボールに、そっと触れてみる。
「だからさ、『バレー部』っていう繋がりがほしいんだ」
親しかった奴と、疎遠になるのは、誰だっていい気はしないと思う。
それに、さ。
「お前結構、楽しそうだったじゃん」
ボールに向かって、苦笑する。
日向と影山の速攻を見たとき、「すげー……」って思わず呟いてたじゃん。
なんだかんだ言われながらも、ちゃんとマネージャーやってたじゃん。
「だからさ、このまま、俺たちバレー部のマネージャーに……」
ガラガラ、と音がして、俺は思わず顔を上げる。
体育館倉庫の扉を開ける白木の背中が。
そいつのいた場所を見ると、もうボールとかは全部ボールかごに閉まってあったりして、荷物の整理は終了していた。
「ちょっと白木、俺の話、聞いてた……？」
白木の背中は、なにも言うことなく、すたすたと出ていった。
俺は全身から力が抜けたような感覚がした。
そんな緊張してたのか？ 俺は。
「……ちょっと、お節介だったかなー」
それでも。
少しでも君に届いているなら、それで。
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奈佑(元夕凪)(プロフ) - にゃん舞姫さん» そうだったんですか！ ありがとうございます！ 更新頑張りますねo(*ﾟ▽ﾟ*)o (2014年8月24日 19時) (
レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん舞姫(プロフ) - 奈佑(元夕凪)さん» O華ちゃんに面白いんだって聞いて、即行読ませていただいた所存です!!ｗ次話も読ませてもらってます！ (2014年8月24日 14時) (レス) id: 6917ab7c4b (このIDを非表示/違反報告)
奈佑(元夕凪)(プロフ) - にゃん舞姫さん» そう言っていただけると嬉しいです(T ^ T) 私には勿体無い言葉ばかりで……。もっともっと頑張ります！ 更新頑張ります！ (2014年8月24日 14時) (レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん舞姫(プロフ) - とっても素敵なお話です!!主人公ちゃんも凄く好きです＞＜文才だけでなく絵まで上手だ何て!!憧れます＞＜ (2014年8月24日 14時) (レス) id: 6917ab7c4b (このIDを非表示/違反報告)
奈佑(元夕凪)(プロフ) - コトノハさん» 何回も読み直してくださったなんて、嬉しいです！ ありがとうございます！ 更新頑張ります(*^◯^*) (2014年8月6日 21時) (レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪
| 作成日時：2014年7月10日 21時
