I do not want to go. ページ11
Aside
「あのさ、なにやってんの」
私はため息混じりに声をかけた。
体育館の前でへばっている影山と日向に声をかけた。
どうせ競争とかして全力疾走したんだろう、と検討はつくけど。
馬鹿だな。
「試合前なんだからさ……」
言いかけてやめる。後ろを振り返る。
「おはよう、王様」
月島。
私は無言で睨んでいた。
◆◇◆◇◆◇◆
「だから言ったじゃん」
25対21を示しているスコアボード。
私はそれを視界の端に捉えながら、月島に向かってドリンクボトルを投げた。
「……ほんとにムカつくんだけど、キミ」
珍しく不貞腐れたような顔をして、月島は言う。
ほんと、すごかったから。
それに、あの二人、あんな楽しそうにしてさ。
私はコートの上でへばっている影山と日向を見る。あの影山が、ね。
それから、日向たちが入部届けを出したり、ジャージを着て見せてたり。
すごく、楽しそうだった。
ガタンっ、
すぐ後ろで扉を開ける音がして、「組めたよー！」と、声がした。
振り向くと武田先生。
「組めたって、なにがですか」
私がそう問うと、先生は息を整える間も惜しむように、口を開く。
「練習試合！ それも県ベスト4の……
青葉城西高校と！！」
私は目を見開いた。
青葉……城西……。
とっさにある人の顔が浮かんで、無意識に唇を噛む。
「日程は急なんだけどね、来週の火曜日。放課後だから……」
先生の言葉が、右から左へと流れていく。
ああ。
ああ、あの人が。
あの人がいる場所。
行きたくないなって、無性に思った。
a period→←The change beginning
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奈佑(元夕凪)(プロフ) - にゃん舞姫さん» そうだったんですか！ ありがとうございます！ 更新頑張りますねo(*ﾟ▽ﾟ*)o (2014年8月24日 19時) (
レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん舞姫(プロフ) - 奈佑(元夕凪)さん» O華ちゃんに面白いんだって聞いて、即行読ませていただいた所存です!!ｗ次話も読ませてもらってます！ (2014年8月24日 14時) (レス) id: 6917ab7c4b (このIDを非表示/違反報告)
奈佑(元夕凪)(プロフ) - にゃん舞姫さん» そう言っていただけると嬉しいです(T ^ T) 私には勿体無い言葉ばかりで……。もっともっと頑張ります！ 更新頑張ります！ (2014年8月24日 14時) (レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
にゃん舞姫(プロフ) - とっても素敵なお話です!!主人公ちゃんも凄く好きです＞＜文才だけでなく絵まで上手だ何て!!憧れます＞＜ (2014年8月24日 14時) (レス) id: 6917ab7c4b (このIDを非表示/違反報告)
奈佑(元夕凪)(プロフ) - コトノハさん» 何回も読み直してくださったなんて、嬉しいです！ ありがとうございます！ 更新頑張ります(*^◯^*) (2014年8月6日 21時) (レス) id: 78899c0a0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夕凪
| 作成日時：2014年7月10日 21時
