〃 ページ12
貴方は誰？どうして私の名前を知ってるの？
そう言おうと口を開こうとしても、開けない。
怖い、怖い、怖い。
周りに人は居なく、もう真っ暗だったため助けを呼ばない限り、誰も気づいてくれない。
目の前の男の顔をじっと見る。
「どうしたんです？オレちゃんの顔をじっと見て」
あ……今朝の幽霊だ。
そう分かった瞬間、怖さが一気に増した。今朝の男の子はどうなったのか。
まさか、この幽霊に襲われてしまったとか…？じゃあ次に目撃者である私を襲うつもり…！？
それだけは嫌。
勇気を振り絞って助けを呼んだ。
「だ、誰か─────────」
“助けて”
そこまで言えたら良かったが、幽霊に口を抑えられた。
「大丈夫です。オレちゃんは、不審者じゃありませんよ。貴方をさらったりするつもりはありません」
そう言って、幽霊は微笑んだ。どこが！と突っ込みたくなる。突然現れて、私の名前を知っていて、遂には口を抑えて喋れないようにする。誰がどう見ても不審者だ。
私は目の前の幽霊をじっと睨みつける。
「オレちゃんは貴方を守るために来たんですよ？そんなに怖い目しなくてもいいじゃないですか〜！」
守ると言っても契約ですけどね。と幽霊は付け足す。
守る？何を？どういうこと…？
髪で片目が隠れ、ニヤリと笑う口元。黒く炎に見える髪型。不審者にしては、奇抜過ぎるかもしれないが、近寄るべきではない人というのは間違いない。
目の前の幽霊は私の口から手を離した。何をされるのか、怖くて仕方がない。
「…貴方、今朝オレちゃんが見えたでしょう？」
「え…？あ…はい…」
答えた方が良いのか迷ったが、無言だと相手を怒らせてしまうかもしれないと思い、弱々しい声で答えた。
「やっぱりでしたか！あと、勘違いしているようですが、オレちゃんは幽霊ではなく、悪魔ですよ」
「悪魔…？って、どうして私が考えてた事が分かるの…！？」
名前も、私の考えてる事も分かるなんて、普通は有り得ない。
「悪魔ですから。これくらい出来ても当然です。というか、貴方の顔を見れば直ぐ分かりますよ」
悪魔…。勿論聞いた事はあるが、今まで見た事はなかった。幽霊ならまだ信憑性があるが、悪魔となると…とても怪しい。
「まあ、信じて貰えなくても結構です」
悪魔はそう言って、分厚い冊子を取り出す。
「オレちゃんは貴方と一緒に動画を撮りたいのです。こちらの契約書にサインして貰えますか？」
「え？」
悪魔と動画を撮るとはどういう事だろう。もう訳が分からない。
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まるぴく - お…推しが尊い…Σ（￣□￣）！ありがとうございますぅぅ(･∀･) (11月29日 22時) (
レス) id: 833f72c9e6 (このIDを非表示/違反報告)
黒☆闇ＡＵしか勝たん☆(別垢バージョン)(プロフ) - 初コメ失礼します！この話神すぎて好きです(？) (6月8日 15時) (レス) @page20 id: 5c5a18c56d (このIDを非表示/違反報告)
鰤塩度＠MOD開発中(プロフ) - コメント失礼いたします。好こです。この小説を読んだ瞬間ズキュゥゥゥンと心臓を貫かれました♡体調にお気をつけください。しらはさんのイラストめっちゃ好きです！ (2022年10月5日 17時) (レス) @page49 id: 06723de847 (このIDを非表示/違反報告)
しらは.あすづ(プロフ) - しゅりさん» 返事返信遅れてすみません！楽しんで貰えて嬉しい限りです！！続編も作りましたので、よろしくお願いします！ (2021年5月29日 15時) (レス) id: a9314eaf80 (このIDを非表示/違反報告)
しらは.あすづ(プロフ) - ゆーーーりさん» うわああ！！返信遅れてすみません！ありがとうございます！！続編も作りましたので、よろしくお願いします！ (2021年5月29日 15時) (レス) id: a9314eaf80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらは | 作成日時：2020年10月4日 13時
