手回し。1 ページ40
「太宰君を呼んで来てくれるかい?Aちゃん」
『…………チッ判った。』
私は森さんを睨んでから立ち上がった。
「随分嫌われたものじゃのう?鴎外殿。」
「悲しいねぇ…」
…誰の所為だよ、クソ野郎
「反抗期かなぁ…」
「たわけ、また何かしたのじゃろうが。」
そうそう、姉さん。もっと叱って
私は姉さんを心の中で肯定しながら部屋を出た。
……ゾワッ
何かが、私の中で渦巻いた。
突然、一筋の光も無い…闇に呑まれたような途方もない不安
『………織田、さんが…』
「…織田作が如何したんだい?」
振り返ると其処には太宰君が首を傾げている。
そして、私の怯えた表情にはっとした。
「如何したの?Aちゃん」
『……も、りさんが呼んでる』
「うん」
『織田さんが……死ぬ…』
「……判った、じゃあ行って来るよ」
少し焦りを見せた太宰君が向かおうとしたのは首領室の方向で、私はそれを止めた。
「Aちゃん…⁉︎」
『さっさと行って。死に際に位…会ってきなよ』
「でも…」
『五月蝿い!絶対待ってるんだから行けって!!』
私は降下用の昇降機に太宰君を押し込んだ。
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中也side
見かけないスーツの女がいた。
「おい、何処の組織だ?手前」
『中原君?何が?』
は…?
振り返ったのは正真正銘のA。
でも俺が知るAは…スーツなんて着なくて、何時もスカート系の私服で…どれだけ言ったってやめない筈だ。
「てめ…?!…如何したんだよ?」
『私ね、__。』
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Aside
三年半後
「鏡花、Aじゃ。見た目よりは優しいから安心せい。私がいない時に困ったら中也かAに相談したら良い」
『聞き捨てならないんだけど姉さん』
「ではA、私は会合に行って来るの。鏡花を頼んだぞ」
『ハイハイ』
「……貴方…は、何で此処に居るの?」
『……私は…、守りたい人がいるのさ。』
「守りたい人…」
『うん、君にはいない感じ?一緒にいたくなる人』
鏡花ちゃんが首を振ったから、私はふふと笑った。
『ならこれからだね。君は運命に出逢うよ。』
「運命…?」
『うん。私が保証する。
辛い事があっても。君は幸せな時間を手にするよ』
半年後
「Aちゃん。何も感じなかったのかい。鏡花ちゃんが探偵社に取られるという事が。」
『ええ。何も感じませんでしたね』
「…そうかい。戻って良いよ」
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「…嘘だろ?A。」
『さぁ如何でしょう?』
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ましまろ(プロフ) - 駄作上手さん» すみませんありがとうございます……!!!!!!!私も楽しかったです!!! (2023年2月12日 13時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - ましまろさん» ましまろさん‥すみません!!!とっても楽しかったし!見ててにやっとするトークを消させて頂きました!(あ、作者はスクショしてます)チャット‥禁止なので‥(あれはチャットだったのかな‥?) (2023年2月12日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ(プロフ) - ……(名前を)呼ばれちまった喜びにッッッ……(遺言) (2023年1月23日 7時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - 陵香さん» な、名前は‥‥呼ばれているのでは‥?すみません、解説お願いします!理解したらすぐ書くんで!!王様ゲームの方は承りました!!最高なんて‥照れちゃいます((きもっ)ありがとうございます!嬉しいです!! (2023年1月23日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
陵香 - あ“ー最高。、、、 皆に王様ゲームとか 名前呼ばれだぁ”ぁ"ぁ"ぃ"! 闇太宰さん好きだ、、(((急な告白許してチョッ (2023年1月22日 23時) (レス) @page42 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄作上手 | 作成日時:2022年12月19日 19時