エリスの考え。 ページ32
「ふぅん‥‥、あ。
アタシお絵描きしたいわ!紙とペンを貸して頂戴!」
『えっ、うん、』
私は懐から紙とペンを出してエリスに渡して、エリスが満足するまでお絵描きをさせた。
「見てみて!A!!とっても上手に描けたわ!」
『ん、上手だね。これは猫さんかな?』
「ええ!上手でしょう!?アタシチューヤに見せたいわ!」
『え!?否‥‥起きてるの、バレたら怒られちゃうよ‥。
明日の朝、ね?渡せば良いんじゃ‥‥』
「イヤよ!今日見せるんだから!そうだ!Aが渡したら良いのよ!」
『‥‥うん、まぁ。わかったよ。エリスが寝てからで良い?』
「ええ!今日中に渡して頂戴ね!」
エリスの我儘に付き合いながら寝かしつけ、布団にゆっくりと下ろしてから中原君の処へと向かう。
『中原君、呑んでる処悪いけどコレ、エリスが見せたいって。君に。』
「あ゛?あァ‥‥、わかった。」
もうほろ酔いっていうかデロンデロンちょい前って感じの中原君。
私から受け取ったお絵描きに目を通すと驚いた様に目を見開いた。
『?』
「‥‥、Aは呑まねぇのか?」
『え、嗚呼‥‥私弱いから。』
「弱いィ?手前がァ‥?んな訳ねぇだろ、ほら。呑んでみろや」
「中也君、それはアルコール・ハラスメントになるからやめなさい。」
「手前は何時もよぉ‥‥俺の言うことは聞かねぇ癖に太宰や首領の話はすんなり聞きやがって、俺には喧嘩腰の癖に太宰には甘いってよぉ‥‥何なんだよクソッ」
『中原君寝かしつけて良いっすか、めんどいんすけど。酔っ払いとか。』
「まぁまぁ、偶には聞いてあげなさい。」
『寝かしてきまーす』中原君を横抱きにして再び縁側へ。
「やめろ!降ろせ手前!!」
私は隣に下ろし、ため息を吐いた。
『君重すぎ。ハッ叩くよ。』
「あ゛ァ゛!?手前な!!」
『五月蝿い、何か言いたいんでしょ。さっさと言って。』
「‥‥‥、手前こそ、何か言いたげじゃねェかァ‥?」
中原君は私の館内着の襟首を掴み、力づくで顔を近づけた。
酒の匂いが鼻を掠める。
「ほら、言ってみろよ」
『‥‥近い。』
「太宰とはあんな近くで話す癖にか?俺は駄目ってのかよ」
『‥‥‥呑み過ぎじゃないか、』
「もう酔いなんて冷めてる。そう言って下らねぇ事で逃げようとしてんじゃねェ。」
『‥くそっ』
「やっと話す気になりやがったか。今日チラチラと五月蝿ェんだよ。」
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ましまろ(プロフ) - 駄作上手さん» すみませんありがとうございます……!!!!!!!私も楽しかったです!!! (2023年2月12日 13時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - ましまろさん» ましまろさん‥すみません!!!とっても楽しかったし!見ててにやっとするトークを消させて頂きました!(あ、作者はスクショしてます)チャット‥禁止なので‥(あれはチャットだったのかな‥?) (2023年2月12日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
ましまろ(プロフ) - ……(名前を)呼ばれちまった喜びにッッッ……(遺言) (2023年1月23日 7時) (レス) id: b1e5bc5dab (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手 - 陵香さん» な、名前は‥‥呼ばれているのでは‥?すみません、解説お願いします!理解したらすぐ書くんで!!王様ゲームの方は承りました!!最高なんて‥照れちゃいます((きもっ)ありがとうございます!嬉しいです!! (2023年1月23日 1時) (レス) id: d00a338de4 (このIDを非表示/違反報告)
陵香 - あ“ー最高。、、、 皆に王様ゲームとか 名前呼ばれだぁ”ぁ"ぁ"ぃ"! 闇太宰さん好きだ、、(((急な告白許してチョッ (2023年1月22日 23時) (レス) @page42 id: b523133505 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄作上手 | 作成日時:2022年12月19日 19時