用。 ページ17
場所はポートマフィアの本部の私の部屋。
其処は私に用がなければ大体の者は余り入りたがらない。
何故か。
理由は単純だ。
私が
用がないのに私の部屋に入って私に処刑された部下は数知れず。
ほぼ魔境とも言われている。
其処に幹部は来たのだ。
「あんま物置いてねェんだな。」
勝手に来てこのコメントである。
正直、殺意が湧く。
『ええ、何か用でも有りましたか。』
実際は私は首領の直属部下である。つまり幹部から直接用がある筈は無いのだが‥まず、人の部屋に来て堂々とソファーに腰を下ろすだろうか。
否、無い。
「おう。今日はなァ、任務が入っちまって呑みにいけねェって連絡にな。」
ニカッと笑っているが、取り敢えず前回の一件から私は幹部と呑んではいない筈なのだ。
『毎日呑んでるみたいな言い方辞めてもらえます?』
「毎日誘ってやってんじゃねェか。」
首を傾げて来るし。
『行ってないんでノーカンですよ。』
私は大きなため息をついて机の上にある眼鏡をかけた。
視界がクリアになる。
「‥‥手前‥眼鏡も似合うな。」
『否そんな珍しいモノ見たような顔でガン見しなくて良いんで。』
「実際珍しいだろ。目悪ィんだな」
『‥まぁ‥はい、』
「ちなみに?」
『‥‥0.1です』
「‥ヤバいな」
‥‥。
『幹部は?』
「2.4だよ」
『アンタの方がヤバくね?色んな意味で』
「素が出てんぞ素が。」
私は指摘され、口元を手で抑えた。
『つい部屋だと出ますね。廊下出ます?』
「話すためだけにかよ」
幹部が笑い、私もつられる。
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翌日、また私の部屋に来た幹部。
どうやら私が自室でだらつく時間を覚えてしまったらしい。
休む暇がない。
『幹部、何の用です?』
「用がなきゃ来ちゃ駄目か?」
『ええ。私にも休息というものは必要なので。用が無いのなら少なくとも執務室に居る時に来て頂けますか?』
私の言葉を吟味するように幹部は少しの間黙った。
「‥‥何時誰が入ってくるか判らねぇ執務室より、此処に居るほうが
『否二人っきりだから何だと言いたいのです?』
「だから‥、‥‥はぁ、手前、俺が好きなの解ってんのか。」
『解ってますが。』
『そうですか。』
知らなかったなんて言えないな。
___
中也って視力ヤバそう。
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暁月臨(プロフ) - はわわわわわわわわわわわわ、、、、、!!好き過ぎます、、、!l更新頑張ってください!!! (7月15日 3時) (レス) @page26 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - 駄作上手さん» 謝らないでください!図々しくてごめんなさい!他の投稿も頑張って下さい! (6月11日 20時) (レス) @page26 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
駄作上手(プロフ) - 落蕾さん» 返信遅れてすみません。申し訳ありませんが、今は他に書きかけも書きたいものもあるのですぐに出す予定はありません…ごめんなさい (6月11日 8時) (レス) id: eb19c5f4a9 (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - めっちゃコメントしてごめんなさい。続編出しませんか?めちゃくちゃ読みたいです (6月5日 23時) (レス) @page26 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - メルヘンワード、ツボに入った (6月5日 23時) (レス) @page21 id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:駄作上手 | 作成日時:2023年1月22日 17時