兄？いらねーよ！！【WT】 (ページ6)

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5わ～桐山さん視点～ページ6

桐山黄空也視点

今日新しい家族ができた。

嬉しいって思った。ずっと一人だったからね。

ちゃんとした兄になれるのかなぁ。

高校生って言ってたし、今が一番楽しい時期だろう。

そんな子のお世話なんて俺に出来るのだろうか。

きりやんってバレるのも嫌だけど、鮭とか絶対うちに来る。

早めに言うのが良いんだろうね。

でも、そんな不安はいらなかった。

『はい、鈴那里Aです。こちらこそよろしくお願いします。』

だって見た目めっちゃくちゃ真面目だったから。短めな髪に丸眼鏡。

見た目と中性的な声で性別が分からない。でも、背は男子にしては低いな。流石に本人に聞くのも気が引ける。

母さんそういうところ教えてくれないと困るよ。

夕飯の時に明日友達(WTたち)が来るのも言ったし、あいつらからも明日みんな言おうって事になった。

でも、ずっと敬語抜けないなぁ。別に強要する訳でもないからいっか。

Aさんのことなんて呼べばいいかな。

『桐山さん。お風呂……上がりました。』

一瞬びっくりした。

眼鏡もかけてなかったし、髪は濡れてて誰か分からなくなった。

マジで性別どっちかな。

kr「うん、おやすみ。」

あ、聞き損ねちゃった。明日聞こっかな。

うーん、Aさんの顔整ってたなぁ。前髪は耳にかけててちょっと吊り目だったな。

俺も明日いろいろとあるし、早めに寝よっかな。

「よっ」と呟いて風呂に行く。

、

、

、

ふああ、さっぱりした。さてと部屋に行こっかな。

ん？Aさんの部屋から少し光が漏れている。

この時間まで起きてる？いやでももう深夜過ぎてるしそれはない。

付けっぱなしで寝てしまったっていう可能性が一番高い。

そっと部屋の中を覗くとヘッドフォンをしてパソコンに向かう小さい姿があった。

え？なにしてるんだ？

よくよく見ると編集をしているようだった。

なんでだろう。相手もYouTube やってんのかな。

んー。今少し眠いし明日一緒に聞こっかな。

そーっと部屋のベッドにダイブする。

するとすぐに眠気が襲ってきた。

数秒後には夢の中だな。

そう感じながら眼を閉じた。