潮田渚、タイムスリップ物語。 (ページ31)

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修学旅行の時間part12 ページ31

…………

烏間「はぁ…で、ここに来たわけか」

紗凪「ゔ…はい、すみません」

僕は逃げて烏間先生の所まで辿り着いた。
疲れたよ…皆がゲスい顔になったからさ……

烏間「それにしても、随分騒がしいな」

紗凪「あぁ、それは……」

ガラッ、、、シャッ、、

ドアが開いた。

殺せんせー「いやぁ、危ない所でした」

あ、殺せんせー！
あの時居なくなったと思ったら烏間先生の所にいたのか。

烏間「どうしたんだ。さっきから騒がしいが」

殺せんせー「生徒達に恋話を吐かされそうになしまして」

烏間「恋話？」

あ、女子達と恋話してたんだ。
知らなかったなぁ、男子もしてたけど。

殺せんせー「私だって過去の恋話など、ゴロゴロ
ありますからねぇ、この手足で数え切れないくらいの」

…ゴロゴロだなんてないんでしょ。
殺せんせーは…だって……………

烏間「その話はお前の手足が2本ずつだった時の話か？」

殺せんせー「…………」

ほら、答えられないんでしょ。
殺せんせーはたった1人の女性だけに恋をしたんだよ。

烏間「…いや、やめておく。
どうせ話す気はないだろうしな」

殺せんせー「…賢明です、烏間先生。
いくら旅先でも手足の本数まで聞くのは野暮ですから」

紗凪「………」

僕は黙って見てた。
それだけでも殺せんせーの周波数の変化は見られた。
殺せんせーは悲しみ、苦しみ、後悔の気持ちが強い。

紗凪「…殺せんせー、」

殺せんせー「おや、紗凪先生。なんでしょうか？」

……気付いてよ殺せんせー、僕の正体に。

紗凪「人は殺すものではなく、生かすものなのです。
これはかつての私の恩師の恩師の言葉です。
暗殺者の私の心には、凄く響きました。
私はそんな恩師の背中を見て、教師になったのです」

ねぇ気付いてよ、川崎紗凪は僕だよ？潮田渚なんだよ？？
”僕”が”私”になる前にさ、、、、
”渚”が”紗凪”になる前に早く気付いてよ……？