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Snr side
「あ、帰ってきた。」
志麻くんが口に出す。
人一倍耳がいい彼。
『ほんま?』そう聞くと
「足音聞こえる。…ひとりじゃないな。2人、女か?」
『え?女?』
坂田が女を連れて帰ったことなんて過去に1度もない。
あの坂田が?女?
『まさか〜w』
「まさかな。」
そう言い合いながら玄関に向かう。
途中でうらたさんも合流した。
玄関で帰りを待つ。
他にも坂田の世話をしている舎弟が何人か。
扉が開かれ僕ら3人は地に膝をつける。
「『おかえりなさいませ若旦那」』
「お前ら下がれ。この者が怖がるだろう。志麻、風呂に入れてやれ。この者を案内するんだ。」
「はっ。」志麻くんが短く返事をする。
「どうぞこちらへ。」
志麻くんはさかたの連れてきた女を風呂場に案内する。
「志麻。」 坂田が呼び止める
「俺の客だ。丁寧に扱えよ。」
「承知しております」
2人共表の顔だ。 次期組長と次期舎弟頭の会話。
志麻くんは女を連れて消えていった。
僕らは坂田と坂田の自室に行く。
坂田の部屋には うらたさん志麻くん俺以外の入室は許可されていない。
坂田が部屋に入ってすぐ僕らの名前を呼ぶ。
入れという合図だ。
その合図で僕らは戸を開ける。
振り返った坂田は素の表情に戻り
「猫拾っちゃった♡」
と僕らの疑問に答えるかのように言った。
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作者名:sio | 作成日時:2021年11月10日 18時