検索窓
今日:26 hit、昨日:0 hit、合計:9,328 hit

> ページ40

>


Srr side






目の前に座る女

『どこに行ってたの?』






なるべく優しく声をかける





『心配したんだよ。』






頭を撫でようと手を伸ばす







『っ…怖いかな、ごめんね。…あ、ご飯ここに置いとくね、


あとメモ置いとくから何が嫌だったのか教えて欲しいな。…じゃ、また後でね』








初めて、あんな反抗的な目をされたかもしれない。




俺には、彼女を守る義務がある。

約束したんだ。






遠い昔。古い記憶。
忘れることの無い確かな記憶。






『…潮時かなぁ。』



1人物思いにふけていると隣にまふまふが座ってきた。






「まーたあの女のこと考えてますね?」






なんて言いながら。





『悪いかよ』




いつも通り返す。




ま「…どうしてそこまであの女にこだわるんですか?」






いつも通りじゃない返事。

『どうして、…約束したからな。』




ま「…あの人…?」



『違うよ。お前は関係ない。心配すんな。』






不安そうな目をするまふまふの頭を撫でる。




『相変わらずもふもふしてんな。』




猫のように目を細めて幸せそうな顔をするまふまふ。




『ほんと。あいつもお前みたいに素直ならいいのになぁ…』




咥えているタバコを消し寝室へと向かう。





「おやすみなさい」と、行く場所を伝えていないのに言うまふまふに、つい笑みがこぼれる。








『あぁ。おや「そらるさん!!!!」…どうしたなるせ。』



息を切らして走ってくるなるせ。







「あのっ、!坂田組の奴らが来ます!!!」






『それはいつ頃かな?』





「多分っ、夜中!」








『わかった。お前ら、死ぬなよ。』






早かったな。 なんて、呑気に思う。




ここは組長らしくそれらしいことを言っておいた。まぁ、あいつらなら大丈夫だろう。






寝ようと思っていたがここで来る奴を待っていることにする。






長い夜になりそうだ。

11話→←>



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
67人がお気に入り
設定タグ:usss , skt , utit
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:sio | 作成日時:2021年11月10日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。