9話 ページ34
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"いっその事女をそらるさんから遠ざければいい"
そらるさんの部屋を出てからすぐ天月くんに声をかけられて言われた言葉。
そんなこと分かってる。でも僕は
『女を差し置いて僕を選んで欲しいんだよ。』
自分のメンヘラ具合に呆れつつなるせの元に向かう
部屋を開けると見慣れた顔
「久しぶりだね。まふまふ」
帰ってきていたのか。
少し顔が歪む
それに合わせていやらしく笑う顔。
苦手だ。
『luzお兄様。おかえりだったんですね。』
「あれ。驚かないんだ」
おかしいなーと笑う彼に嫌気がさす。
『そらるさんから全て聞いていたので。』
「あー、なるほどね〜。この組を守ってくれてありがとうね。」
『はい、まぁ。なるせ。そろそろ行くよ。』
早々にここを出たかった僕は直ぐに話を切り替える。
な「あ、えっと、うん。」
luzの腕の中に収まっているなるせは戸惑ったように言う。
『行きたくない?』
嫌味のように言う
る「行っておいで。ここで待ってるから。」
なるせの頭を撫でながらluzは言う。
気持ち悪い。
見ていたくない。
羨ましい。
な「わかった、すぐ帰ってくるから、」
luzの元から離れて僕に近寄るなるせの顔は
とても幸せそうだった。
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作者名:sio | 作成日時:2021年11月10日 18時