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「はぁ?!誰だおめぇ!」
『…何をやっていると聞いているんだが。』
「お前に関係ないだろ!」
うるさい。そんなに叫ぶなよ。喉痛めるぞ。
『せっかく優しく聞いてやってんのに…キャンキャン喚くな。そいつから手を離せ。』
「はぁ?お前何様だよ!!!」
うるさいなぁ
『はぁ…坂田組若頭坂田優だが?』
一瞬たじろぐそいつは震えた声で言う
「そんなの嘘に決まってる!!」
『ほう…?じゃあ試してみるか?』
護身用に持っていた短刀を見せつけるように持つ
「ひ、ぃ…!!」
そこに仲間だろうか。新たな男が駆け寄る。
「おい!こいつ本物だ!!!行くぞ!!!」
逃げていく2人。
残された2人。
視線を助けを求めていた者に向ける。
酷く脅えている。
『大丈夫か?』
「っ…」
『怖いか。それもそうだな。』
「…」
『あーー、なんだ。風呂くらいなら入れてやれるんだが。うち、来るか?』
「…い、きます」
か弱い声で言う女。
『じゃあ立て。死にたくなかったら俺から離れるなよ。』
ピッタリとくっつく女。周りに誤解されないように肩に手を回し、守るようにくっついて帰路に着く。
もう少し歩いていたかったが諦めよう。
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作者名:sio | 作成日時:2021年11月10日 18時