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「そりゃ、お祭りデートはしたいよ」
『そっか』
「でも、こうやって家から見るのもゆったり出来てええやん。人も居ないし」
こういう事もできるんやで、と耳にキスすると顔を真っ赤にして距離を取る彼女。
『な、んてことを…』
「んー？あ、焼きそば食べよ〜」
『え、あ、私もたべる!!』
今すぐ取って食おうとしてるわけでは無いので話を逸らす。
時折来る大きい花火に、感動しつつも音がなるとビクッと肩を揺らす彼女を見て愛おしさが溢れてくる。
「怖いん？」
『怖い、というか…びっくりする…かな、うん。近くにいると怖い。』
「そっか」
『来年は、お祭り行こうね、！』
お祭り自体は行きたいし…！とニコニコしている彼女の口を塞ぎたいと思ってしまって、すぐ行動に移す。
すると神様は俺の味方をしてくれていたようで。
唇が重なった瞬間に今までで一番大きな花火が咲いた。
『……！』
「……可愛くてつい。」
『え、ぁ…ん。』
「……てか、花火終わった…？」
急に静かになった空に、時間を確認すると先程の大きいので終わりみたいだ。
『えっ、一番大きいの見れてないじゃん！！！』
「俺は横目で見たよ」
『え！？ズルすぎん？！』
「来年見ような〜」
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作者名：sio | 作成日時：2021年8月31日 0時
