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すこし人が少なくない場所まで来て、Aを抱きしめる。
「…やってしもた」
頭の中は後悔と覚悟でいっぱいだった。
未だ状況を理解してないAに説明をしなければならない
「とりあえず今言えることは、あいつはほんとにただの同期。なんもない。あと、手、繋いでなくてごめん。その、最初に言う。Aは絶対悪くない。俺も悪くない。いや、俺が悪いか。その…リスナーにバレてる。」
黙って聞いていてくれたAは全て聞いてもしばらく黙ったままだった。
「せんらくんは、どうしたい?」
しばらくしてこんなことを聞いてくるA。
きっとこれからのこととか色々含めてなんだと思う。
「あいつの前で手を繋いだ時、こっちを見てる女の子たちが居るのも知ってて繋いだ。俺は、勝手かもしれないけど、腹括った。」
「うん」
「もし、聞かれたら、素直に答えようと思う」
「うん」
「Aは俺が守る」
「…うん」
「もちろん、センラーも大事。でも俺が守りたいのはAやから」
「うん…じゃあ」
「うん?」
「今から、もっと恋人らしいこと出来る…?」
「…ふふ、出来るで。手繋いで、ご飯とかアーンしたり出来んで?」
「んふ、嬉しい。」
「良かった。」
少し恥ずかしそうに笑うAを見てほっとする。
これから先、俺だけじゃなく彼女にもきっと色々大変なことがある。それはもう目に見えてる。それも含めて彼女を守らなければならない。
「よし!!!楽しむか!!」
手を繋ぎ直して目的地へと向かう。
その前に
Aのほっぺを両手で挟んでこちらを向かせる
何事?と思っていそうな彼女に伝える
「Aは、俺の彼女やからな。」
嬉しそうに頷くAの頭を撫でる。
今だけは2人きりのディズニーデートを何も考えず楽しみたい。
Aから手を繋ぎたいと言って貰えたり、色々嬉しいことだらけだったけどそれは俺だけの秘密ってことで。
end
センラさんかっこいい(好き)
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作者名:sio | 作成日時:2021年8月31日 0時