(usss)短編集なるもの(utit) (ページ29)

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初めてのお泊り(sm) ページ29

またもワンマンネタです(夢主視点)＞

オタクの朝は早い。

朝イチ始発で物販に並んで物販が終わればFFと会ったりプリクラを撮ったり。コンサートを終えたらまたFFと会ったり。

1日終わる頃には満足感と疲労感が押し寄せる。

それは私も同じで。

今日は志麻ワン。
　

志麻さんとお付き合いしてから初めてのワンマン。元々同担さんがあまり得意ではない私はワンマンはかなりしんどくて、普段のライブより気力を使う。

ライブ終わり、楽屋で志麻さんのメイク落としを待っている。

静かとも、騒がしいとも言い難い、適度な雑音に、自然と瞼は落ちていく。

「…い、お…………おーい、Aちゃん」

『……？！あっ、ごめんなさい！寝ちゃってて…』

「熟睡やったね」

『ほんとすみません…』

「ええんよ。疲れてるやろ」

『私より志麻さんの方が疲れてるじゃないですか、』

「なぁ、まだ敬語なん〜？」

『む、無理ですよ…？』

「なーなー！志麻くんって呼んで？」

『うっ…ダメです、ここ楽屋ですし…』

「じゃあ家ならええの？」

『えっ？』

「…今日さ…泊まっていかへん？」