“死にたがり幹部様”は“殺し屋少女”を堕としたい 【文スト】

23.あの人がいるでしょう? ページ36

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姉さんはいつも、明るくて元気で優しくて……怒るとちょっと怖いけど。



「もーういーいかァい?」


『もーういーい…


「見ィーつけたァッ!!」


『えッ!? 早すぎだよ、姉さん!』




いつも一番に私を見つけてくれた。

そして私を見つけられなかったことは、ない。




そんな彼女だから、きっと、今日も………





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現在、私の前には一人の暗殺対象(ターゲット)が。



無言で銃を構える。

その動作も、異能で隠しているはずなのに





「其処に居るの、Aちゃんでしょう?」





何故そんな目をして見るの、姉さん?






「ほら、やっぱりそうだ」






大切な人の前に、約束なんて守れなかった。

私を包んでいた異能が解除される。





「私の異能、忘れたわけじゃないよね?」




『勿論だよ……視えるんでしょ?』







＿＿＿＿＿＿ 貴方には、未来が。




彼女の異能は、
自らの身に起きる出来事を 予め知ることができる。


じゃあ、私が来ることも知っていて……?


そして彼女は、残酷な未来を伝えた。




「宣言してあげようか。

Aちゃんは私の胸を三発撃つ。」



『でも………ッ』



そんなの分かりきっている。

でも、貴方がいなくなったら私は……






「大丈夫、Aちゃんには あの人が いるでしょう?」

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