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また無言で人探しを始めると、突然、上から何かがゆっくり落ちてきた。
大分近づいてきたときにそれが何か分かった。
「…人じゃん」
「ラ○ュタかよ」
キヨさんがそんなことを呟いていたが本当にそれっぽかった。
これであの人が青く光っていたらもう完全に例のアレだろう。
…まさかとは思うけど、私もあんな感じでこの世界に来たわけじゃないよね？
あの人だけだよね？
そんな事を考えてると、キヨさんが落ちてくる彼の真下に立った。
そして、
落ちてくる彼をお姫様だっこの状態にして受け止めた。
さすがに吹いた。
「ちょっ、キヨさん！さすがにこれはまずいですって！」
「え、これ本物じゃね？俺もうパズ○になったんじゃね？」
「シ○タは女の子です！バカにしないでください！」
とは言ってるがこれは完全にアレだ。
何とは言えないがアレだ。
ってかさ、起きたら彼大混乱だから早くやめたげて！
思うだけじゃなく口で言えばよかっただろうか。
彼が目を覚ましてしまった。
「！？ぇ、は！？何、え、なんで、え…」
あーあ、ごめんなさい。
別に混乱させたかったわけじゃ無いですからね。
別に面白そうとか思ってないですから。
キヨさんが勝手にやっちゃっただけで私は止めようと思ったんですから。
ダメって言ってないけど思いましたから！
全部キヨさんが悪いんですよ。
そう思いながら腹を抱えて笑う。
あ、キヨさん困ってる。
おもしろ。
「あ、のー、すみません、下ろしてもらえませんか？」
彼はおどおどしながらそう言った。
キヨさんはびっくりしてたけど、自分が今まで彼をずっとお姫様だっこしてたことに気付いて慌てて下ろした。
その慌てぶりが面白くて、今度は床に転がって笑った。
まあ2人に睨まれたけど。
気にしないでおこ。
あ、名前聞いてないじゃん。
名前と年齢位なら分かるはず。
「あの、お名前と年齢を教えてください。私はAで、21歳です。で、このデカイのがキヨ…さんで、46歳です。」
「26な」
「えっと、俺は、レトルトです。29歳です。えっと、よ、よろしくお願いします？」
「はい！レトルトさん！よろです！」
まあ事情は後で話すとして、とりあえず名前も分かったことだし、また人を探しに行こう 。
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作成日時：2019年3月13日 22時
