夏目と俺の悲しい未来

story*３２ ページ36

〈A side〉

んー、どうしよう………

本当の話をすると多分、いや絶対この明るい感じが

なくなるよな

それは、絶対に嫌だから

ま、少しくらいの嘘はいいよな

3人には悪いけど、きっとこれで正しいと思う

俺の過去は誰かに話せる程明るい話じゃないから…





A「俺はだな！ま、生まれつき見えてて、それで

困ったりもしたんだけど俺のばあちゃんが妖

とかにも詳しくって霊感も強かったんだ。そ

れで、ばあちゃんに相談してお守り貰ったり

して何とかやってきたって感じかな！そんな

時、まあちよっと色々あって父親と揉めちゃ

ってばあちゃんのいるこの町で一人暮らしを

始めたってわけさ！でも、本当に嬉しかった

よ！」

多岐「ん？どうして？？」

A「だって、今まで同い年の妖が見える奴に会っ

たことがなかったんだ！なのに、この町に来

たら一気に3人と会えて、もう幸せだよ！」

田沼「お前、なんとも恥ずかしいことをすらすらと

言えるな…」

夏目「俺も、初めてあった時は驚いたよ」

A「え？？」

多岐「しかも、これを天然でやってるなんて、ある

意味天才？？」

A「えっ………と、よくわからないけどありがと

う？」

多岐「ふふふ！ほんとにA 君と仲良くなれて良

かった！」

田沼「よし！じゃあ、歓迎会始めるか！！」

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