2話 赤井side ページ2
俺は、今、何をしているのだろうか。
片手に幼い少女、所謂、幼女を抱き上げ、街中を歩いている。しかも、ジェイムズのお孫さんだ。
きっと、会いに来たのだろうが、まさかこんなところで会うとは思ってもみなかった。
1時間ほど前に、ジェイムズが携帯を見つめて微笑んでいた為話を聞くと、どうやらお孫さんがこちらに遊びに来ているようだ。
「赤井くんどうだね、私の孫は。可愛いだろう?」
ジェイムズは携帯のメール画面を俺に見せながら言った。画面には、漆黒の髪の少女が満面の笑みでこちらに笑っている写真がある。
「…そうですね」
「そうだろう?疲れた時などにこの写真を見ると、自然と癒されるんだ。まだまだ頑張らないといけない、とな」
「そうですか…」
「あら?ジェイムズ、またその写真見てるの?」
話に入ってきたのは、同僚のジョディだった。
「ああ、ジョディくん。まあいいではないか。年寄りの楽しみの1つだよ」
ジェイムズは笑いながらも写真を見続けている。
あまりこういう場面は得意ではない為、ジェイムズ達に断りを入れて、俺は本部から立ち去った。
そして現在に至る。
とりあえず、ルカを本部まで送り届けなければ、と考え、足を速める。
ルカは携帯を持っていない。まあ、当たり前といえば当たり前だが。
その為、ルカの両親が捜索願いを出す前に、ジェイムズに渡さなければ、俺が誘拐したと思われてしまう。
歩いていると、ルカが突然話しかけてきた。
「
「
「
「…
「
「
「
そう話しているうちに、俺達はFBI本部に到着した。
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作者名:siorin4946 | 作成日時:2018年4月1日 22時