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同棲開始? ページ7

「あ!Aちゃんも帰ってきてたの!」

「美羽さん!お久しぶりです。
お邪魔してます。」

年に数回ある長期休暇。私と飛雄くんは同じタイミングで帰省していた。
今日はお互い次戦うチームの試合動画を観ようと飛雄くんの家にお邪魔している。リビングのテレビ前で寛いでいたところ、ちょうど帰省していた美羽さんと鉢合わせた。
抱えていたクッションを放り投げて美羽さんに駆け寄る。
飛雄くんからは美羽さんも帰ってきているとは聞いていなかったから、会うことが出来て驚いたし、とても嬉しい。

「はー、相変わらずのバレー好きね。
ホント、よかったね飛雄。Aちゃんみたいな子がいてくれて。」

ちらとテレビを覗き見た美羽さんは、たまにはエスコートしてあげなさいよ。と言う。飛雄くんはむすりとして胡座をかいた膝の上に肘を置いて頬杖をついてしまった。
でも、事実こうして2人でバレーのことを話すのはとても楽しい時間だから、私も望んでここにいる。そう美羽さんに伝えると、よしよしと私の頭を撫でておそらく自室へと戻って行った。

「美羽さん、相変わらず綺麗だね」

「そうか?」

そうだよ、と返事をしながら、飛雄くんの横に再び腰を下ろした。
高校の2年半とプロチームに入って、全日本に選ばれてからもお付き合いを続けている関係で、飛雄くんの家族とは何度か顔を合わせている。飛雄くんと私の家族もそうだ。
最初は照れくさい気持ちが強かったけど、今はもう近況を話したり世間話ができるまで仲良くなってしまった。本当にありがたいなとつくづく思う。

「……」

「……」

美羽さんが行ってしまってから飛雄くんは口元を覆うように頬杖をついていて、顔色はうまく見えない。けど多分、少し気まずそうにしている、ように思う。
目は試合を映しているテレビに向いているものの、さっきまであんなに流暢に試合状況を分析していた声がまったく聞こえなくなってしまった。
だから、

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ぴぃ(プロフ) - 😘💕 (2022年12月10日 20時) (レス) @page12 id: b43595f77b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しおり | 作者ホームページ:http://nanos.jp/amakusa40/  
作成日時:2022年12月3日 21時

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