取り戻す方法 ページ32
り「私が脱出できれば、皆と会えるの…?」
貴「…そういうこと、だよ」
不安そうに確認するりかちゃん。
その目には、不安の色が混ざっていた。
フジが隣に移動して、りかちゃんと同じ目線の高さにしゃがむ。
フ「不安?」
り「皆が戻ってくるのは嬉しい、けど、私が脱出したらなんて…不安だよ」
フ「うーん、そっか。気持ちは分かるけど、友達とまた遊びたいでしょ?あんな怪物に友達を奪われたってショックはあるだろうけど、絶対脱出しなきゃ」
貴「…いざとなれば、私達はりかちゃんを守るから」
り「……」
フジが説教たれてんのはなんかすごい見ててイラっときたけど、言ってることは正しい。私はりかちゃんに脱出してほしい。
りかちゃんは俯いて、何かを考えているようだった。けど、顔を上げた。
り「…私が、皆を取り戻す。絶対に、脱出して見せる」
フ「うんっ。その意気だね」
貴「私も手伝うからね」
上げた目には、絶対脱出するという熱意がこもっていた。不安だけど、怖いけれど、友達を取り戻すため…。そんな熱意だった。
りかちゃんには頑張ってほしいな。
キ「あー…書斎はもう無さそうだから他の所行って良い?」
こ「じゃあ他の入れる所探そうか。書斎は情報を手に入れただけだったな」
ヒ「さっき二階とか見えたから行ってみよ!」
貴「…じゃあ他の所行こうか」
立ち上がって、扉の方に向かい外に出る。
別館にも怪物はいるのだろうか?あの怪物は、何体かいるモンなのだろうか?だったらとても厄介だ。
ポケットのナイフがあることを確認し、五人に続いて奥に進もうとする。
と、
ガンッ!
後方で、何かが壊れるような大きな音が聞こえた。
振り向くとそこには_、
貴「っ来んのかよ!?」
破壊したドアを持ったあの怪物が立っていた。
先程の音は、本館と別館を繋ぐ扉が壊された音のようだ。
怪物はこちらを一瞥してニヤァと気持ち悪い笑みを見せる。
いきなりのことで焦る私達。前を歩いていたこーすけとキヨは奥の階段で上がっていった。りかちゃんをおんぶしていたフジは柱の陰へ_。
貴「ヒラっ、こっち」
ヒ「あっうん」
そして後ろにいた私とヒラは、また書斎に戻った。
_カラン
その時、そんな音が聞こえた気がした。
****
キリ悪いところで次行くと嫌なのでこのへんで移行します
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ゆうさ.(プロフ) - スピカさん» わあああすごい具体的な感想ありがとうございます!! 今後の参考にもなります……! ストーリーは大体思いつきなので、濃いとか言われるとめっちゃ嬉しいです!! コメントありがとうございました。頑張ります!! (2015年8月7日 18時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - こんにちわ!!最近、ヒラさんにハマっててこの小説を見つけました!!話のつなぎ方とか、ストーリーが面白くて、引き込まれました!!他の作品も読ませてもらってます!!ゆうしんの話はどれもストーリーが濃くて好きです。これからも頑張ってください!! (2015年8月7日 16時) (レス) id: 04e82d179c (このIDを非表示/違反報告)
漓霧☆@元々Rei★です!名前変えますた(プロフ) - ゆうさ.さん» あたりまえ!!(キラッ (2014年12月3日 0時) (レス) id: cbb27661a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうさ.(プロフ) - 漓霧☆@元々Rei★です!名前変えますたさん» 天才じゃねぇよwwてかコメントめっちゃしてる… (2014年12月2日 0時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
漓霧☆@元々Rei★です!名前変えますた(プロフ) - すごいなぁーさすが天才 (2014年12月1日 22時) (レス) id: cbb27661a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうさ.(妃椏) | 作成日時:2014年11月1日 16時