彼なりの冗談 ページ4
キ「ったく…。我慢しろよ」
貴「っ！？キヨっ…」
キ「しっかり掴まってろ」
そんな私を見て、キヨは仕方ないといった感じで私をお姫様抱っこした。
ふわりと体が浮く感覚。初めてで少し怖い。
少し顔を横に反らすと、キヨの顔がすぐ近くにあった。
恥ずかしくて、反対側に目を向ける。するとさっきのおぞましい形をした怪物。
びっくり、いや、恐怖の気持ちのほうが強かった。反射的にキヨに抱きついてしまう。
怒ると思ったけどキヨは、「そうしといて」と言い、右側にいる三人に声をかける。
キ「お前ら、先にどっか逃げてろ！」
こ「えっ、でも＿、」
キ「俺らも必ず後を追うから！」
こ「キヨ＿」
キ「大丈夫、Aは絶対に守る」
こ「……」
キヨがそう言うと、三人は「早く来いよ！」と言って階段で二階に上がって行った。
すると、キヨが口を開く。
キ「やっと二人きりになれたな」
貴「は、はぁ？きもいんだけど」
キ「A…、俺、ずっと前から…」
貴「言うなきもい」
キ「嘘だから降りようとしないで」
こんな状況で冗談を言えるキヨが羨ましい。怪物はすぐそこに迫ってきてるというのに。
キ「…でも、少しは気が楽になったか？」
キヨは、優しい口調で私に聞いた。
…キヨなりの、私を思った冗談だったのか。
貴「…なったよ、ばーか」
キ「良かった。今から少し怖い思いさせるけど」
貴「えっ」
意味ないじゃん。
そんなことを口にしてキヨと会話する時間など無かったよう。
キヨは怪物が拳を振りかぶった瞬間に左に移動し、1秒停止して右に高速移動した。
キヨお得意のサッカーで使う、フェイントってやつだ。
まさかこんなところで役に立つなんて、キヨも思っていなかっただろうね。
そのままキヨはダッシュで階段に向かう。
チラッと怪物のほうを見ると、途中で止め切れなかった拳がキヨの後ろにあった家具を粉々に破壊していた。
あの体であんなに振りかぶったパンチだから、途中で止めるなんてできなかったんだろう。
それにしても、あの破壊力。私達人間が殴られたら、どうなるのか。
ぐちゃぐちゃに潰れてしまうのか。
想像すると吐き気がした。
キヨが階段を駆け上り、二階の少し光がもれていた部屋に入る。
そこには、こーすけとヒラとフジの姿があった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ゆうさ.(プロフ) - スピカさん» わあああすごい具体的な感想ありがとうございます！！ 今後の参考にもなります……！ ストーリーは大体思いつきなので、濃いとか言われるとめっちゃ嬉しいです！！ コメントありがとうございました。頑張ります！！ (2015年8月7日 18時) (
レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - こんにちわ！！最近、ヒラさんにハマっててこの小説を見つけました！！話のつなぎ方とか、ストーリーが面白くて、引き込まれました！！他の作品も読ませてもらってます！！ゆうしんの話はどれもストーリーが濃くて好きです。これからも頑張ってください！！ (2015年8月7日 16時) (レス) id: 04e82d179c (このIDを非表示/違反報告)
漓霧☆@元々Rei★です！名前変えますた(プロフ) - ゆうさ.さん» あたりまえ！！(ｷﾗｯ (2014年12月3日 0時) (レス) id: cbb27661a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうさ.(プロフ) - 漓霧☆@元々Rei★です！名前変えますたさん» 天才じゃねぇよwwてかコメントめっちゃしてる… (2014年12月2日 0時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
漓霧☆@元々Rei★です！名前変えますた(プロフ) - すごいなぁーさすが天才 (2014年12月1日 22時) (レス) id: cbb27661a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆうさ.(妃椏) | 作成日時：2014年11月1日 16時
