そういう日常 ページ23
こ「今なら…出れるよ」
貴「分かった。りかちゃん、行くって」
キヨとこーすけがそっとドアを開けて確認し、振り向きそう合図を出す。
それを聞いて私の服をぎゅっと握っているりかちゃんにそう声をかけた。
すると、怯えているような表情をする。
貴「…私達が守るから」
梨「ほんと?見捨てたりしない?」
貴「大丈夫。しない」
梨「分かった…」
ニコッとりかちゃんに微笑みかけて前を向くと、キヨとこーすけが私達の様子をうかがってたので頷いて合図を送る。
キ「じゃ、行くぞ。フジとヒラも良いかー?」
フ「大丈夫だよ」
ヒ「おっけー」
キ「ちゃんと着いて来いよ」
そしてキヨが扉を開け、私達が出ると静かに閉めた。
キ「…どっか開いてる部屋あるか探そうぜ」
キヨのその言葉で、なるべくおとなしく屋敷内を探索することにした。
*
キ「なーんもねぇなぁ…」
あれから五分くらい、怪物に注意して屋敷内を探索したが、めぼしい物は何も見つからなかった。
…と、いうことで、歩き回るのも危険なので寝室で私とりかちゃんとヒラとキヨが待ち、こーすけとフジで探索に出ることに。
因みに今キヨは、この寝室内を探索中。だけどやっぱ何もないみたい。
貴「ねーキヨ。あんま荒らさないでよ?」
キ「片付けるつもりだしー」
貴「キヨの場合“つもり”じゃ絶対しないでしょ。今すぐ行動だよ」
キ「うっさいなーAは母さんか!」
貴「キヨが片付けないからでしょーが!」
ヒ「喧嘩しないの…w」
いつまでもこうしていたいなと思った。
キヨとくだらない口喧嘩して、こーすけが便乗して、ヒラが口だけは止めようとして、最終的にフジに矛先が向いて。
そんなただの日常をずっと求めていた。
ドガァン!!
刹那、大きな音と共にドアが吹っ飛ぶ。
そして奥に見えたのは、あの緑色。
大方ドアを蹴破ってこの部屋に入ろうとしたのだろう。
でも、足音はしなかった。物音も、何も。
ドアがこちらに吹っ飛んでくるのが見えた。
色々考えていたけど、それはこの時間がとても短く感じたから。
それって、何か聞いたことある。ハンターハンターで読んだなぁ。
アレだよね。時間がゆっくりになって…、
周りがすっごいスローになるって…、
死ぬ前の…。
私の体は、咄嗟に動いていた。
その吹っ飛んだドアは、誰に向かっていたかって、この中で一番小さい子。
それが分かった時、私の体は反射で動いていたんだ。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
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ゆうさ.(プロフ) - スピカさん» わあああすごい具体的な感想ありがとうございます!! 今後の参考にもなります……! ストーリーは大体思いつきなので、濃いとか言われるとめっちゃ嬉しいです!! コメントありがとうございました。頑張ります!! (2015年8月7日 18時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - こんにちわ!!最近、ヒラさんにハマっててこの小説を見つけました!!話のつなぎ方とか、ストーリーが面白くて、引き込まれました!!他の作品も読ませてもらってます!!ゆうしんの話はどれもストーリーが濃くて好きです。これからも頑張ってください!! (2015年8月7日 16時) (レス) id: 04e82d179c (このIDを非表示/違反報告)
漓霧☆@元々Rei★です!名前変えますた(プロフ) - ゆうさ.さん» あたりまえ!!(キラッ (2014年12月3日 0時) (レス) id: cbb27661a6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうさ.(プロフ) - 漓霧☆@元々Rei★です!名前変えますたさん» 天才じゃねぇよwwてかコメントめっちゃしてる… (2014年12月2日 0時) (レス) id: ef5ff43dfd (このIDを非表示/違反報告)
漓霧☆@元々Rei★です!名前変えますた(プロフ) - すごいなぁーさすが天才 (2014年12月1日 22時) (レス) id: cbb27661a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆうさ.(妃椏) | 作成日時:2014年11月1日 16時