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「あ、え、と、そ、それじゃ…」
そう言って私は家の中に入ろうとする。
が、キヨさんは私の頭を撫でるのを止めない。
その手を振りほどいて家の中に入る、なんてことはしたくないし…
「キヨさん？」
「…カップルだったら、この流れでキスするんだろうな〜」
「？！？！」
なにを言うかと思えば、こんな。
「(キス、って！私たち付き合ってないし！ていうか会話したのだって、今日が初めてだし…っ！)」
「キスし終わったあとに、“ばいばーい”とか、彼女が可愛らしーく、言ってくれるんだろうな〜」
キヨさんは、まだ言葉を続ける。
「Aとちゅーしてーなー」
ちゅー、って、言い方可愛い！
キヨさんっぽいかも！
…いや、そこじゃないよ私！
つっこむのはそこじゃない！
なにを言ってるんだ、キヨさんは。
いや、なにを言ってるのかは、分かるけども！
「(両思いだからここはキスしなきゃいけないの？！)」
そんなルール、この世に存在するのか？！
「…冗談だよ」
「え」
「付き合ってないし、会話をしたのすら今日が初めてなのに、そんな無茶苦茶なこと流石の俺でも言わねーよ」
笑いながら、キヨさんはそういう。
冗談だということが分かり、ちょっとホッとする。
と、同時に、残念な気持ち。
…あれ。
なに、この気持ち。
私変態みたいじゃん。
「んじゃーそろそろ俺はホテルに帰るかな」
そうか、ホテルに、帰るのか。
家は北海道ですもんね。
「タクシーで3時間くらいかなー」
「うっなんか、ごめんなさい」
「なんで謝るんだよ。あ、さっきの電話番号、登録しといて。んでLINE追加よろしく」
「あ、はい」
私がそう返事をするとキヨさんは「んじゃーね」と、手を振ってくれた。
キヨさんはその場から動こうとしない。
私が家に入るの、見届ける、みたいな…？
どんだけ、紳士なんだ。
このまま私が立っていてもどうしようもないので私は「さよなら」と、軽く頭を下げながら言った。
そして、キヨさんに背中を向ける。
「(ああ、今日は本当に夢みたいな一日だったなぁ。幸せ)」
なんて思いながら、鞄から鍵を出す。
鍵を開け、家の中に入ろうとドアノブに手を伸ばす。
そこでふと、後ろが気になった。
「(キヨさんは、もう行っちゃったかな？)」
数分、いや、数秒しか経っていない。
別に、帰ってもらっても、全然構わない。
ただ、最後に、もう一度だけ姿を見よう。
そう思い、後ろを振り向こうとした。
その時
突然、後ろから抱きしめられた。
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ひいふぁ - 夢主ちゃんと最初の(色々な)状況が一緒で驚き…w (2016年8月18日 12時) (
レス) id: 44930cef3c (このIDを非表示/違反報告)
キヨ愛してる - 人じゃないな。可愛い生物だ。 (2016年8月6日 17時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
キヨ愛してる - 会いたい会えないマジでかっこよすぎるやろ………付き合いたい………！((殴))キヨっていう人、人 (2016年8月6日 17時) (レス) id: b56a98098d (このIDを非表示/違反報告)
きよかわ愛子(プロフ) - りゅあんさん» キヨさん最高です、ほんと、もう！;; ありがとうございます、頑張ります！ (2014年11月7日 22時) (レス) id: e34ea27236 (このIDを非表示/違反報告)
きよかわ愛子(プロフ) - 麗菜さん» うおおおおお良かったですね！近くにキヨファンがいるとテンションあがりますもんね！ 応援ありがとうございます！ (2014年11月7日 22時) (レス) id: e34ea27236 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きよかわ愛子 | 作者ホームページ：https://twitter.com/a_kiy0
作成日時：2014年10月12日 2時
